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10万企画小説
ヴァンガイ射精管理の続き 前編
※30000フリリクVG射精管理の続きです(一応…
※ヴァン師匠が病んでいます。ガイをベルケンドイベントでさらって監禁している設定です。


***********


扉を叩くが中から返事はない
音を立てぬよう静かに開けば、部屋の中央に座した寝台が目に入る。
窓には厚いカーテンが引かれており、昼間だというのに薄暗い。
薄暗い部屋の中、寝台の上で伏せている。
身動き一つすらしない。
目覚めているのか。
それとも夢の世界へ逃げ込んでいるのか。


シーツの上に投げ出された腕を取る。
随分と細くなってしまったた腕をつかめば、忘れていた感情がじわりと腹の底から沸き上がり、戸惑いを覚える。
愛したいのか。それとも壊したいのか。
それすらもわからずにいる。



**********


その立派な体躯相応の剛直を、まだ昨日の名残も癒えぬ場所に強引にねじ込んでくる。
激しい痛みと圧迫に、ガイは声にならない悲鳴をあげる。
爛れたようにじくじくと熱を持つ狭い肉を強引に押し広げるべく、腰をつよく進めてくる。
馴染むまで待つ優しさや労りなどない。
暴力的な衝動に、背を仰け反らせ、浅い呼吸を繰り返す。
「あ、っあ、あ、」
激しく揺さぶられ視界がぐるぐる廻る。
腹の中を掻き回される衝撃をうまくやり過ごせず、引きつった哀れな声が喉からひっきりなしに溢れる。
苦しい。痛い。苦しい。痛い、痛い、痛い。
ガイは心のなかで叫ぶ。
幼い頃とは違い、今の自分は痛みに対しての耐性はあるつもりでいた。
だが、腹を突き破らんばかりの突き上げに、心底怯える。
そしてこの痛みや苦しみから逃れるキーワードを知っている。
どうせこの男の気の済むまで嬲られるのだ。
ならば早々に屈した方が楽だ。プライドを捨てて実利をとればいい。
頭で色々考えるより先に、身体が反応する。
苛烈な痛みに、涙がぼろぼろと流れ落ちる。


「ひっ、あ…、ぅあっ」
ヴァンの動きがぴたりと止まり、腰をがっしり掴んでいた手がゆっくりとあげられる。
ごつごつとした温かな指先が優しげに涙を拭う。
その仕草でようやくヴァンの凶暴さが収まったことを知り、ガイは詰めていた息を吐く。
安堵に呼応するように、涙は止まる事なく次々に溢れてくる。
「ヴァ…ンッ、……」
甘えを含んだ自分の声に、耳を塞ぎたくなる。
目尻に流れる涙を拭うものが、指から唇へと替わる。
ぐいっと上体を折って涙を舐めとる行為は、ガイにとっては圧迫感が増すため苦しげに眉を寄せる。
どこまでも優しく、どこまでも残酷に、ガイを追い詰めていく。
僅かに残った理性や矜持をガイは捨て去る。
「いた、い。ヴァン、いたい」
力なくゆるりと上げられた手は、逞しい腕に縋るように触れる。
「こわい、もう、むり」
たどたどしく言葉を紡げば、あの頃を思い出すような慈愛に満ちた笑みを向けてくる。
だがヴァンは宥めるように、汗ではりついた前髪を払うだけ。


「た、すけ、て、ヴァン。くるし、……っぃ」
泣きながら助けを請えば、ようやく体内に打ち込まれた熱い楔がずるりと抜かれる。
傷ついた粘膜がじくじくと痛むが、今は開放を素直に喜ぶ。
「泣き虫のガイラルディア」
慈しむように名を呼ばれる。
そうさせているのはお前じゃないか、と心のなかで詰る。
流れ落ちる涙を、手の甲でごしごしと擦るガイの腕をヴァンはやんわりと掴む。
「そのように強く擦っては赤く腫れてしまう」
目尻に優しく唇を落とすと、そのまま頬に、首筋へと表面をなぞるように滑らせていく。
唇と共に柔らかな髭が肌を擦る感触に、ガイは小さく震える。
掴んでいた手を離すと、ゆるりと傷ついた箇所へと移動する。
触れた先からじわりと温かくなって痛みがひいていく。
治癒術を施しながら、ヴァンの愛撫は下へと降りていく。


足を大きく開かせると、痛みで縮こまった性器をすべて口に含まれる。
「……っ、やめっ、ンンッ」
ヴァンのねっとりとした舌使いで、自分の欲望がみるみる育っていく。
「あ…っ、ゃめ……」
ヴァンの髪を掴んで引き離そうとするが、力が入らない。
自分の手とは違う、そこから熱く溶けていきそうな刺激に、甘い息が溢れる。
育ったそれをヴァンは舌の上で滑らせる。
零れ出す液と唾液が合わさり、ぐちゅぐちゅと卑猥な音が耳に届く。
残った理性は羞恥に身を焦がしそうになる。
だが、身体は本能のままに、その先をねだるように腰を揺らし、抑えきれない喘ぎが口からあふれだす。
「ぁ、っ……あ、あっ、ん……ッ……あぁ……ッ――――ッ!!」
はちきれそうになった先端を激しく吸われたのだ、とガイが認識したのは、ヴァンの口内に長く精を放ちながらであった。


熱い息を吐きながら、力なく身体を投げ出す。
ヴァンをみれずに顔をそむけるガイの耳にベッドが大きく軋む音が届く。
シーツの上に投げ出された腕を掴み、ヴァンはガイを引き上げる。
吐精の倦怠で力の抜けた身体は、ベッドの上に胡座をかく形で座るヴァンの膝の上に容易くおさまる。
21にもなって男の膝の上に横抱きされるとは、自嘲の笑みを力なく浮かべる。
恥も外聞もなく泣いてヴァンに助けを請えば、このうえなく優しく快楽だけを与えてくれる。
我を張らずにいれば、なんとも容易い。
間近にあるヴァンの顔を見れずに、ガイは目を伏せる。
幼い頃、兄のように慕っていた男。共に復讐を誓った男。揺らぐ心を悟られまいとした男。本心を隠し続けた男。
同性相手に、という気持ちよりも、ヴァンに抱かれているという事への、違和感、形容しがたい嫌悪に似た感情がガイをいたたまれなくさせる。
ヴァンから一方的に身体を奪われれば、自己を正当化出来る。
だが。
膝に座らされたまま、治癒術を施されたばかりの場所に、粘液をまとう節くれだった指を突き入れられ、片方の手で胸の突起を執拗に嬲られる。
先ほど精を放ったばかりの性器は勃ちあがり、びくびくと震え出す。
目を閉じているせいでより、挿入された指の動きを敏感に感じ、より貪欲に呑み込もうともどかしげに腰を揺らす。
「……、はぁっ、あ、……っ」
息とともに甘い声が口から漏れだす。


その先をねだるように。
自らヴァンを欲するように。
そうなってしまう自分をガイは恨めしく思う。
暴虐の嵐にさらされている時はただそれを享受すればいい。
だが、今は静かに満ちていく潮のように、ゆっくりと快楽を注ぎ込まれる。
もどかしいまでに高められても、その緩慢で的確な愛撫の手や唇を止めようとはしない。
そしてそれ以上踏み込もうとしないヴァンに苛立ちすら覚える。
ゆっくりと侵されていく。
甘い蠱毒は身体の隅々に渡り、堕ちまいと抗うガイをじわじわと侵食していく。
「ヴァ…ン、………あっ、……ンッ、ヴァン」
名を呼べば唇が優しく頬に落とされる。
穏やかなキスとは裏腹に、内部をほぐす指が一点を執拗に攻め立てる。
腹につく程になった性器がぶるりと震える。
逃れようのない快楽に、閉じていた目からぼろぼろと涙が零れ出す。
ふ、とヴァンは微笑むと、その涙を舌で舐める。
「欲し……ぃ」
羞恥で消え入りそうに呟いた後、ぎゅっと口を固く結ぶ。
だがヴァンは満足したように、一度ガイの頭を撫でる。
膝の上に抱き込んでいたガイを再びベットに寝かせ、大きく足を開かせる。
開いた足の間にヴァンの身体が入り込み、物欲しげにひくつくそこに熱いモノを押し付けられると、期待に心臓がどくりと跳ねる。


先ほどとは違い、かけていた何かが満たされるような感覚が走る。
柔らかくほぐされたそこは剛直を呑み込み、収縮し体内へと招き入れる。
もっと奥へ。
もっと、もっと。
ずるり、と一気に奥まで貫かれると、全身が総毛立つ。
揺さぶられながら、互いの腹で擦れたガイの性器が震えて精を撒き散らす。
背を反らし、息をする事も忘れ、絶頂に溺れる。
「はっ、……っ、」
腹や胸、そして顎にまで達した精液をヴァンは指でゆっくりとなぞる。
その動きだけでも、ぞくぞくと背が震える。
達してもまだ満たされない疼きに、涙で歪んだ視界のなか、ヴァンを見上げる。
「…もっ、と」
自分の媚びた声すらも快楽を引き出していく。
望みどおりに激しく腰を打ち付けられると、ヴァンの腰に足を絡ませ嬌声をあげる。
溺れていく。
侵されていく。
堕ちていく。
考える事を放棄し、ただ目の前にある快楽だけを純粋に追い求める。

後編


あきゅろす。
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