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zzz
ボーイ&ガール
 
ボーイ



ガール


「いたたた!」
「どうしたのさ」
「…筋肉痛…」

ある日の朝。お腹辺りを擦りながら、何やら痛がる彼女がいた。

「何か運動したの?運動苦手なくせに?」

少しからかうように尋ねると彼女は、一言余計!と言い若干ばつが悪そうに頭を掻き、言った。

「…ダイエット!」
「え?」
「最近…ほらクリスマスとか。ケーキやら何やら沢山食べたじゃない!」

確かに。年末だしなんだかんだで物を食べる機会が自然と増えていた気がする。
クリスマスは遊戯くんや城之内くん達と食べたり飲んだりしたし…まあ、これは別の機会にでも話すとして。

「ああ、うん」
「…それでね…気付けば体重が増えて、心なしか足が太く…だから私はダイエットを決意したのです!」

あのね、君は細過ぎず、太過ぎず、標準体型に見えるけど?
女の子には女の子にしかわからない悩みがあるらしい。

「…僕は痩せてても太ってても、徹子(名前)ちゃんであれば全然構わないけど」
「…!」
「…………」

いきなりボッと顔に火が着いた。2人とも。言ってみたかった台詞は、口に出すと意外と気恥ずかしいものだった。

「そ…そうかな!」
「う…うん!」
「あ、でもー…」
「ん?」

君はおずおずと僕のそばに寄り、耳元で呟いた。


(御伽くんと歩いて恥ずかしくないように、ね)


恥ずかしいことなんて何もないのに、と思ったけど、熱くなった顔が更に火照るのを感じて口が開けなかった。


(…かな?)




 


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あきゅろす。
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