zzz
待ち続ける
必ずしも
想いが繋がる訳ではないと、
初めて知った。
待ち続ける
僕の好きな人には、好きな人がいる。否、好きな人にも、好きな人がいる。
悔しかった。それはもう、悔しかった。好きな人の事は皆知っているつもりだったのに、知らない事があった。しかも、とっても大切で重大な事を。
雪のちらつく冬の午後、勇気を出した告白は、このために一瞬のうちに水泡に帰した。
『ありがとう。でも、』
『ごめんね』
『好きな人がいるの』
彼女の口からは、僕が望んだ言葉は一言も帰って来なかった。
僕が欲しい言葉はそんなのじゃない。
全然違うのに。
『徹子(名前)ちゃんが幸せになれば
それでいい』
そんな言葉、頭を過ぎりすらしない。
そんな綺麗事はいらない。
なぜ君は、僕を好きじゃないの?
僕じゃ代わりになれないの?
「そっ、か、ごめんね」
こんな時に思う。
徹子(名前)ちゃんもフラれたら良いのに。僕の気持ちを味わってみたら良いのに。
女々しい僕はその瞬間が来るまで、待ち続ける。
これからも変わらず君を想うために。
君を忘れないために。
待ったところで何もありゃしないけど。
お題提供風雅様
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