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歩いて帰ろう(1111hit)玲さん
たまには、さ
歩いて帰ろう
御伽くんが珍しく「歩いて帰ろう」なんて言うもんだから、私たちは校門で遊戯くんたちと別れて家路についていた。
「たまにはさぁ、こうやって歩くのも良いよね」
まだ風が冷たくて寒さが抜け切らない道を歩きながら、私の横を歩く御伽くんが呟くようにして言った。
「でもさぁ、寒いじゃない!」
ただでさえ冷え性の私は、出来ることならバスに乗りたかったんだけれど。断る訳にもいかず、今、この様に歩いている。
「まあまあ」
「あたし冷え性なのにい…」
「寒いけどさ、こうすれば大丈夫!」
「!」
繋いだ手は御伽くんのポケットへ。不意にされたから、びっくりしたのと嬉しいのとで心臓が飛び出そうになった。
「寒くない、でしょ?」
「寒く…ない」
寒くないけれど、こんなの反則!止まらない心臓の鼓動が、体中の血を推し進める。
「徹子(名前)ちゃん、真っ赤だよ?」
ニヤついて言うあなたは、とんだ策士。始めから、それが目的?
「…もう…ばかだなぁ」
明日も歩いても良いよ。
ただし、手は繋いだまま。
(あー、暑い…ちょっと積極的すぎたかな?)
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玲さんからのキリリクです。遅くなって大変申し訳ありません!
ベタなの、だいすきなんです…!リアルにしてほしいことベスト10に入りますね、コレ(笑)
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