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青空の下を一緒に
告白の答え



食事が終わり私は悟飯と食器を洗っていた。
悟飯は私を見た。
「華月さんに手伝わせてしまってすみません」
「ううん、私の方こそ料理を手伝えなくてごめん…」
そう言った。
(あんな大きな巨大魚…私には捌けない…)
そう思った。


悟飯は食器を拭いて棚に片付けた。
悟空は悟天とお風呂に行ってていなかった。
洗い物はすぐに終わった。
私達はキッチンからリビングに来た。
そして悟天と悟空が戻ってきた。
「華月お姉ちゃん」
悟天は走ってきた。


そして膝に座った。
「お帰り悟天」
そう言った。
そしてまだ濡れている悟天の髪をタオルで拭いた。
悟空はスッと私の隣に座った。
私はドキッとした。
「悟天もう寝ないとダメだぞ?」


悟飯はそう言った。
不満そうに悟天は私を見た。
「もう寝なくちゃダメ?華月お姉ちゃん…」
「また明日いっぱい遊ぼうね?」
「うん!約束だからね?」
そう言った。
そして私の膝からおりた。


「お父さん、華月お姉ちゃんお休みなさい」
「おやすみ悟天」
「おう、おやすみ」
「華月さん先にお風呂どうぞ」
「私は最後でいいから…」
そう言った。
悟飯はお風呂へ行った。


リビングには私と悟空の二人きりになった。
悟空は私の後ろに座った。
私は悟空の足の間に挟まれた。
そして抱き締められた。
「ご…悟空…?///」
「悟飯と悟天がいたら出来ねぇからな」
そう言って笑った。


私は体が少しだけ強ばった。
悟空は私の肩に顎をのせた。
心拍数が上がってきた。
(こ…これじゃあ動けないよ…///)
そう思っていた。
その時頬にキスされた。
「ひゃっ///」


ビックリして悟空を見た。
悟空はニカッと笑っていた。
「真っ赤だな?華月」
「ふ…不意打ちでされたら誰だってこうなるよ…///」
そう言った。
その時リビングのドアが開いた。
私は慌てて悟空から離れた。


ドシ…ンッ。
悟飯は私を見た。
そして驚いていた。
悟空は心配そうにしていた。
「で…でぇ丈夫か?華月」
「華月さん…何で床に座ってるんですか?」
そう言われた。


私は苦笑いするしかなかった。
「だ…大丈夫…///ソファーより床が好きで…あはは…///」
(絶対ヘンに思われてるよね…このいいわけ…)
自分でそう思った。
悟飯は私を立たせてくれた。
私は椅子に座った。
「華月さんの部屋を用意してあるんで自由に使ってください」

悟飯はそう言った。
私はお礼を言った。
悟空は不満そうだった。
「華月はオラと同じ部屋で寝ねぇのか?」
「え…そうだったんですか?」
「別の部屋で寝るから!///」


そう言った。
悟飯は部屋の戻った。
「私もお風呂入ってくる…」
「んじゃ、オラも一緒に…」
そう言いかけた。
ソファーから立ち上がろうとした。
私は悟空の肩を掴んだ。


「ダメに決まってるから!それに悟天と一緒に入ったでしょ?」
「華月と一緒に入っちゃダメなんか?」
寂しそうな顔で私を見た。
(うっ…ズルいよそんな顔…///)
私は心を鬼にした。
「ダメ!///」
「華月…意地悪だぞ?」


そう言われた。
(今はなんと言われてもいい!お風呂に一緒に入るのはまだダメだよ!///)
「と…とにかくダメ!」
そう言った。

トランクスは寂しそうにしていた。
それをベジータは心配していた。
そしてブルマを見た。
「トランクスのヤツはなんであんなに元気がないんだ…」
「仕方ないわよ、今日の朝までずっといた華月が孫くんと一緒に住むことになってパオズ山に行っちゃったんだもの」
そう言った。


ベジータは黙っていた。
(カカロットのヤツと暮らすことになったからいなかったのか)
ベジータは華月がいないことに納得した。
そしてトランクスの頭に手を置いた。
ポン…ッ。
「パパ…?」
「男がそんな顔をするなトランクス」


そう言った。
トランクスは黙っていた。
「お前はこのオレ、サイヤ人の王子ベジータ様の息子なんだぞ…それにあいつが元の世界に帰ったわけじゃないんだ」
「うん…ごめんなさいパパ」
トランクスはそう言った。
そして自分の部屋に戻った。


ベジータはお風呂へ行った。
ブルマは微笑んだ。
そしてビールを飲んだ。
「華月…大丈夫かしら?」
ブルマは心配していた。
そしてあたふたする華月を想像して笑った。
その時ターレスとバーダックが来た。


ターレスは落ち込んでいた。
「はぁ…」
「元気ないわね?ターレス」
「華月がいねぇからだ」
バーダックはそう言った。
そして呆れていた。
ブルマはターレスを見た。


「そのうちまた遊びに来るわよ」
そう言った。








ーーーー

お湯に浸かりながらため息をついた。
(悟空と一緒にいるとドキドキする…これから先これじゃもたないよね…)
そう思っていた。
ターレスやバーダックに抱き締められてドキドキするのとは違う。
「私…やっぱり悟空が好きなんだ…」


憧れじゃなくて…一人の男の人として…。
ずっと一緒にいたい…。
一緒にいられたらいいな…。
お湯からあがり用意されたパジャマに着替えた。
悟空はリビングにいた。
私と目が合ってすごい笑顔になった。
そして抱き締められた。


ギュ…ッ。
「へへ、華月いい匂いがするな」
「お…お風呂からあがったばかりだもん///」
そう言った。
(こうされてると嬉しい…)
私は悟空を見た。
「あ…あのね?悟空…大事な話があるんだけど…」


悟空はキョトンとしていた。
私は深呼吸した。
(緊張してきた…)
今にも心臓が飛び出しそうだった。
「華月…でぇ丈夫か?」
「ちょっと緊張してて…はぁー…あのね?私は…悟空のことが…」
『好き』と言おうとした。


リビングに悟天が来た。
寝ぼけているようだった。
「華月お姉ちゃん…怖い夢見た…」
「悟天おめぇ…」
悟空は困った顔をした。
私は力が抜けた。
そして悟天の頭を撫でた。


「悟天が眠るまでそばにいてあげるね?」
「…うん…」
悟天は手を握った。
そしてリビングを出ようとした。
悟空は私の肩に手を置いた。
私は振り返った。
「大事な話って…?」


そう言った。
(伝えたいけど…今日のこの状況じゃ無理だよね…)
「ご…ごめんなんでもない…おやすみ…」
そう言った。
そして悟天の部屋へ行った。

私は悟空とリビングで二人きりだった。
悟飯は学校に行って悟天はトランクスの家に行った。
そしていつもなら修行に行く悟空が家にいた。
静かな空気が流れていた。
(な…なんか気まずい…)
そう思っていた。
今日に限って悟空は無口だった。


私は立ち上がろうとした。
その時腕を掴まれた。
私は悟空を見た。
「悟空…?」
「昨日の華月が言いかけた話…話してくれ」
そう言った。
その目は真剣だった。


私はもう一度伝えようと決めた。
「私…悟空のことが…好き///」
そう言った。
本当は昨日伝えたかったけど伝えられなかった。
伝えられてスッキリした。
悟空は驚いていた。
そして笑った。


抱き締められた。
悟空の胸の鼓動が速くなっていた。
「ずっと待っててよかった、すげー嬉しいぞ!」
「待たせてごめんね?悟空」
そう言った。
私は悟空を見ようとした。
悟空は私を後ろ向きにした。


そして後ろから抱き締められた。
「え…悟空…?///」
「オラ…今すげー赤くなってると思う…こんな顔みせらんねぇよ…だからこうしててくれ///」
そう言った。
そして少しだけ強く抱き締められた。
照れてる悟空の顔が見たいと思った。


「ズルいよ…悟空の顔が見たいのに…」
「今はまだダメだ!///」
そう言った。
そして焦っていた。
思わず少し笑ってしまった。
私は悟空の腕を掴んだ。
キュ…ッ。


「大好きだよ?悟空」
「オラもでぇ好きだ!華月///」
そう言ってくれた。
悟空の顔は見れない。
でも声ですぐにわかる。
だっていつもより声が違うもの。
まだ照れてる。


悟空の体から伝わる体温が高い。
こんなに悟空は照れてるんだと思うと嬉しかった。
「華月…オラ達付き合おう」
「うん…///」
「今日から一緒にオラの部屋で寝ような?」
そう言った。
私はビックリした。


そして悟空に振り返った。
「今夜から?それちょっと早すぎるんじゃ…」
「そんなことねぇって」
そう言った。
私は返事に困った。
悟空はニカッと笑った。
そして私の頭を撫でた。


「付き合うんだからいいだろ?」
「うっ…///」
「決まりだな!」
そう言った。
悟空はニコニコしていた。
私の言葉は耳に入ってないようだった。
(もう…少しは聞いてよ…)


そう思っていた。
悟空には悪気がないんだよね。
だから何も言えない。
(しょうがないな…)
私は諦めた。
悟空は私の頬に触れた。
私はキョトンとした。


「悟空?」
呼んでも答えなかった。
悟空は首筋に吸い付いた。
その時チクッと痛みが走った。
「よし、ここなら目立つよな?」
「目立つって…何が?」
「華月がオラのもんだって印」


そう言った。
私はポケットから小さな鏡を出した。
首を見て驚いた。
左側に紅い痕がついていた。
「こ…これって…キスマーク…?///」
「消えたらまたすぐにつけるからなオラ」
そう言った。


私は顔が熱くなった。
(こ…こんなのブルマに見られたら絶対にからかわれるってぇぇ!!///)
二人でいる時は大胆な悟空に私は毎日ドキドキしそうです…。

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