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一粒の欠片


「え?」

「え!?うわぁあ!どいてぇ!」

なんとあろうことか、俺の着地点に人が現れたのだ。

空中でしかもそれほど距離もないなか、方向転換などできるはずもなく俺はソイツに突っ込んだ。



「だ、大丈夫ですか!?お、俺その…怪我!け、怪我ないですか!?」

ぶつかった際、俺はソイツの上に落ちたのだから当然怪我はない。まぁ、体を捻ろうとしたからちょっと痛いけど。でも下敷きになった人よりは大丈夫だ。

しどろもどろで尋ねる

こんな状況でも猫被ってられる俺って凄いかも

「ぅぅ゛....」

うつ伏せに倒れていたソイツはゆっくりと上体を起こす


「す、すいません!足が絡まっちゃって、ぉ、落ちていたところのにあなたが来て…」


嘘八百

でも、仕方ない

目立ってはいけない

こんなナリの奴があんなこと出来るわけないから

俺から情報を流すわけにはいかない

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あきゅろす。
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