一粒の欠片
５
俺達は教会まがいの食堂に入り、俺は席確保、葵と幸汰は食事確保(俺の分も！)に別れた。
そうしないと、良い席が取られちゃうからな
食堂はかなり広く、一応全校生徒が入ると想定しての机と椅子が用意されているらしい。
広すぎて奥まで行くのがイヤになるぐらい…
うーん…そう考えるとやっぱ、教会じゃなくて食堂か
でも、やっぱり蝋燭灯付のシャンデリアはいらないと思う
ぶらりと垂れ下がるキラキラしたものを見つめながら思った。
「窓際が良いけど…」
俺は窓沿いを歩いて見て回るがどこも人がいて空いてなさそうだ
しょうがないから、真ん中の席で我慢するか、と思った時何処からか名前を呼ばれた
「カイ−！カ〜イ〜!!」
ぅん…恥ずかしいから大声で叫ばないでください。
周りは気にしてないみたいだけど。食堂なんだから誰かを呼ぶなんて当たり前だし。
でも、ひときわ声がデカいよ…
「カ〜イ〜!!」
さっさと見つけないと、いくら食堂でも目立ちそうだ。
それは絶対に避けたい
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