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一粒の欠片
†食事中はお静かに†


にこにこと微笑みを振りまいていると(俺的には)葵と幸汰がすっと顔を背けた。


どうかしたのか?
2人とも視線の先がばらばらだから何かがそっちにあったっていう訳じゃなさそうだし…




あ、そうか…ごめん…黒髪眼鏡のネクラがほんわか雰囲気出しちゃきもいよな…


俺は笑みを引っこめた


「はは…きついな…」


思わず前髪をくしゃっと掴み言葉を漏らした
笑うってことはあっても、笑い続けるってあんまりしてない。


周りの目もそうだけど、何かがストップをかける

笑ってる場合じゃない。
笑いあうことなんて許してないだろ。
ってな具合に...。


それが何なのか何でなのか、俺には分からない。
何かが俺に足りてない。

それを探し出すまで俺は笑えない。

心が笑ってくれない。




でも、そんなに気持ち悪いのかぁぁ
榎緋クンちょっとショック・・・


「…い!榎緋!」


「ふぁいっ!」



「「・・・・」」




またやったぁぁ!!


「ぷっ...」

「まぬけ」

「ひどっ!」

思想に耽ってる時に突然声をかけられたら変な返事がでるのは誰でもあるっしょ?

うわぁ・・でもまた『ふぁい』って言ったよ〜(涙)


知らない自分の口癖だったりとかしたらいやだなぁ…





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