[携帯モード] [URL送信]

一粒の欠片



カラーン..カラーン..



授業の終わりを告げる鐘が鳴り響く
無駄に金をかけているこの学校は本物の鐘が第一校舎の上にある
その他にもあるみたいだけど、はっきりとした位置はわかってないみたいで、グランドの奥から聞こえるとか、山の中から聞こえるとか・・・ちなみに鐘を鳴らしているのは器械みたいだけどな
金掛け過ぎ


「ぉ...終わった」

ぐったりと机に頭を乗せる
今日がいつも以上にヒドかったせいだ
当てられる確率90%
俺が当たって、1人2人違うやつを答えさせたと思ったらまた俺。

ていうかなんでエロホストは人に答えさせるんだよ。こんなところ教師ぶらなくたっていいって
他の先生より生徒を当てる回数多いし
だから、毎日俺当たるしさ(重要なのはそこ)


ホント、なにした?

いつまでも垂れてられないから、筆記用具と教科書をまとめると席を立った。




「お疲れ」
「大変だったなぁw」


俺が教室を出たところで声をかけられた。


窓際にいた二人はクラスで唯一の俺の友人


初めに声をかけてきた方が劉燕 幸汰(リュウエン コウタ)
俺より2p低い164p(大して変わらないとか言うけど、2pは重要だ)で目元がキツイ印象があるけどそれはそれでカッコイイと思う。元の顔立ちが綺麗だし
親父さんが中国人だそうだ。


もう一人の少し明るめの奴は、双崎 葵(フタキ アオイ)
地毛がもともと茶色で陽の光で余計に明るく見える。性格も頭と一緒で明るい(ほめてんだよ)
スポーツマンのくせに毛は肩にかかるぐらいで前髪なんか長いからってゴムでいっつも括り上げてある。動くともちろん揺れる。邪魔なら切ればいいのにさ
バスケ部所属ですらっとした手足と引き締まった体は、鍛えてもあまり変化を見せない俺にとって羨ましい限りだ。


「今日はよく当てられてたよな〜wほぼ、榎緋だったじゃん」

よく知ってんな
って事は…

「今日は起きていたんですね?」

葵は居眠りの常習犯だ

「ん?今日は一段とオモシロそうだったからw」


・・・・・人事だと思いやがって笑ってんなよ

[*前へ][次へ#]
[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
無料HPエムペ!