GIRLs@研究所
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はぁ…着いた。
自宅に着いた私たち。
あの子を家に入れてリビングへ行く。
古都は早速あの子に質問を浴びせた。
「質問に答えてね?アナタ名前は?」
「…?」
女の子は可愛らしく首をかしげるだけで、何も話そうとしない。
「じゃあ、どうして上から落ちて来たの…?」
「無理だって…言葉通じないんだからさぁ。」
「ん〜…ワカラナイ。…コレッアゲルノデスっ」
「……………。」
え〜話せんの!?何この展開はっ!!!もっと早くから話してよね……!!
そう思いながら、私はあの子が差し出す紙を受け取った。
「なんだぁこれ・・・。」
「紙でしょう?」
「分かってるっつの…。」
私は書いてあることを音読した。
「説明書、一般家庭用GIRLs(ガールズ)盤。プログラムを起動させるには、機器の両目に【捨てライト】を数秒間、目の色が変わるまで当て、機器に名前をつけてあげて下さい…。」
「ねぇ・・・GIRLsって何?」
「あたしが知るわけないでしょ;」
もう…、どうしようこの人。
しかも一般家庭用に使用されるGIRLs?起動とか書かれてるって事は、まさか機械なの;!?
あ〜もう完璧分かんないっ!!;;
「…ちょっと待てよ?」
でも…、この懐中電灯みたいなのを、このこの目に当てれば…、ちゃんと動くってことだよね?
うん、多分そうだっ!!
「ちょっと伽衣どうしたの…って、何してるのよぉ!!」
「見れば分かるでしょ?この子を起動させるの。」
「え、えぇ〜;;」
えっと…。
とにかく、このライトを両目に当てて,
色が変わるのを待って……
「ねぇ、伽衣…。これ、この紙に書いてあるの、なんて読むの?」
私は古都の持っている紙を覗き込んだ・・・。
「え〜?なんだろ。……るうこ?」
キーーン・・・
えっ…?何っ?
「こんにちは♪ご主人様ぁっ、今日からお世話になります、琉古(るうこ)ですっ、よろしくお願いしますです!!」
ひーーー!!本当に動いた…。て、私がご主人様??なんで!?
ピーンポーン
えっ!?だ、誰か来ちゃった・・・。
「はーい」
「って、古都、出るの?この状況で?」
ん〜・・・古都だけじゃ心配だし・・・。
「るうこ…、ちょっとここで、じっとしててねっ?」
「はぁい…」
寂しそうな顔でうなづくるうこを、不覚にも可愛いと思ってしまった;
「あ、伽衣…なんか、お客さんだよ。」
玄関に着くと、古都は言った。
えっ!?何この人!!
「どーもこんにちわぁ♪」
「こ、こんにちは…」
あきらかに小学校低学年くらいの女の子が、スーツを着ている…しかもピンクと黄色と水色のすんごく派手なやつだ。
笑顔であいさつをされ、顔が引きつってしまいそうになる。
「私、『GIRLs研究所』から来ました、笹原 モモコっていいます〜♪」
そういって、笹原って人は、名刺のようなものを取り出して、私と古都に渡した。
「あの〜、それで、突然なんだけどね?」
少女(なのに口ぶりは大人な女の子)が再び口を開いた。
「あなたたち、GIRLsを起動させたでしょ?今日はそのことで来たのよ〜。」
っ!?…な、なんで知ってるの…!?
「とりあえず、お邪魔してもいいかしら〜?」
そういいながら、笹原さんはもう靴を脱いでいる。
上がる気満々じゃんか!!!
「GIRLsはこっちの部屋かしら?」
「いえ、あっちです」
「いえッサー」
「……。」
なんて常識のない人!!
「ねぇ伽衣…あの人あがらせちゃって良かったの?」
「うーん、でも今はあの人に頼るしかないかも。だってあの子のこととか、聞かなきゃいけないでしょ?………とりあえず行こうよ。」
「うん。」
私達は、笹原さんについてリビングに戻った。
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