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GIRLs@研究所
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「じゃあ、私たちも行きましょっか…!!」

「はい…。」

笹原さんと言う方は、もう歩き出しています…。
どうしましょう…。私はまだ、伽衣様に言いたい事が……。


「桜ちゃーんどうかしたの?」
「桜さまぁ?」


「あ、あの……、校門で待っていてください!!すぐに行きますので!!本当にすみません………!!」

そういって、私は走り出しました…。
伽衣さんに追いつくために。





「伽衣さん!!」

「さ、桜ちゃん!?どうしたの…?」

後ろからの私の声に気付かれて、振り向いた伽衣様のお顔は、大変驚いています。

「あ、あの……。はぁ…」

いわなければ……。

「ぁの………その、本当にありがとうございました…。」

「いやだなぁ、そんな大したことできてないよ?」

伽衣様は、笑ってそうおっしゃいました。


「いえ…今回だけじゃないんです。私、いつも伽衣さんに…勇気をもらってます……だから…その……」

「……桜ちゃん…。」

私は一礼した後、伽衣様を見ました…。

「私もあの桜の木、好きだよ…。」

「え…?」
そうおっしゃって、伽衣さんは微笑まれました…。

伽衣さん、もしかして二年前のことを…?

「…じゃあ、もう暗くなるし、帰ろっか!!笹原さんも待ってると思うし。」

「はい…」

「んじゃあね、また。」

「さようなら…」

伽衣さんは歩き出しました…。
途中、私に手を振ってくださいました…。嬉しい限りです。

勿論私は恥ずかしくて、振り返すことはできませんでしたが………///


私、強くなってみせます…。
今までは、その強さに憧れているだけだったけれど…。

あなたに、近付けるように……!!

そのために、今私がしなければならないことは、一つ。


「遅くなってすみません…」
「ううん、いいのよ♪ね、実衣ちゃん★」

「うん!!いきましょ〜桜さまぁ♪」

「…はい。」
実衣さんと笹原さんは、歩き始めました。

「あの、二人とも、私の家はこっちです……」

「………あらら。そういえば、道知らないのよねぇ…エヘヘ」




………その頃 会議室………

「伽衣さん遅いですわねぇ……。いったいどちらまで探しに行ってらっしゃるのかしら…。狽ヘっ!!もしかして…、伽衣さんに何かあったのではないかしら……!?ど、どうしましょう…!!もしそんなことがあったのなら…わたくしは……!!」


「由香里さんってばあんなキャラだったっけ…?;」
「逆に恐ろしい《氷姫》だわ……。」


「あら、2年生の皆さん、何かおっしゃった?」


「(地獄耳……!!)」



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