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GIRLs@研究所
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………図書室………

「そういえば、桜ちゃんも読書好きだったっけ」

私たち図書室でのんびりと歩き回る。
私は機会系技術術分野の欄をまじまじとみていた。

「あ…、はい……///」

「いつもどんなの読んでるの?」

私は、手当たり次第に本を取り、パラパラとめくる。

「物語を…」

「…じゃあ今持ってる本も?」
私は本を棚に戻して、違う本を取る。
そうして桜ちゃんを、閲覧室へと促した。

「あ、はい…これは、図書室の本ではないのですけれど…」

桜ちゃんはその本を大事そうに抱えた。

「自分で買ったの?」
「いいえ…これは…」

「ここ、座って」

私は自分の横のイスを、ポンポンとたたいた。

「あ、はい…」

「で、その本は?」

「あ、はい…これは祖母が描いた絵本なのです…」

「桜ちゃんのお祖母さんが!?すごーい!!」

なるほど…自費出版ってやつなんだ。
絵本作家さんなのかな。


「そ、そうでしょうか……でも、この本は…私の宝物です…」
桜ちゃんは赤面しつつそう語った。

なんだか桜ちゃんを見てると和むなぁ…。
あんな姉じゃなく、こんな妹が欲しかったなぁ。



「あ…あの!!み、水城様は…機械がお好きなのですか?」

「えっ?機械!?」

急に話を振られた。

「はい…さっき、機械の欄を見ていらっしゃったので……。今も…お手元に…」

げ;;

「あ…あぁ〜あぁ…!!これ?ちょっと……用事があってね……ハハハ」

未来の地球に存在するロボットのことなんか、現代の本見たって分かるわけないのにね…。

「何か、機械を使って作られるのですか…?」

「う…ううん。そ−じゃないんだけどねっ!!」

「そうですか…」

話を変えよう……;

「あ、お祖母さん……今も絵本描かれてるの?」

「ぁ……いいえ。祖母は…私が6才の時に亡くなりました…。」

「あ、そうなんだ…」

逆に気まずいじゃないかぁっ!!
私のバカ(泣)

「はい……私は小さかったですが…祖母のことは、今でも鮮明に覚えています…。」

空気が一気に重くなってしまった…。



「あの、水城様……。」
「ん?」

「あの……、先ほどは……ありがとうございました…本当に、助かりました…。あと、ご迷惑を御掛けして、申し訳ありませんでした……」

桜ちゃんは椅子に座ったまま、深々と頭を下げた。

「いいよいいよ!!そんな……桜ちゃんが謝る事じゃないじゃん!!気にしないで、顔上げてよっ」

桜ちゃんはゆっくり顔を上げた。

「で、でも……あの方たちのことです…もし水城様に、今後何かあれば……私……」

「だーかーらっ!!大丈夫っ☆私はそんなに弱くないから。逃げ足だって、あの子等よりも何倍かは速いし♪」

「水城様……。フフッ、そうでしたわね、…水城様は、短距離走の選手でしたわね」

「そうそうっ!!ダテに鍛えてないって…!!(笑)」



そうして私たちは家路に着いた。
帰りに由香里さんと鉢合わせたのは予想外だったけど。





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