お話を(ロバジ)
ローの誘いに乗り、単身付いていったホーキンスであったが部屋に付くなりベッドに押し倒されたのは想定外であった。
「…何の真似だ、トラファルガー」
表情は至って平静を繕い、覆い被さっているローを見据える。
案外冷静だな、これも占ったのか?何てからかってくるローに食い付いてやりたかったが耐えた。
今は話し合いの最中、しかも占いにより戦えない自分としてはなるべく穏便に解決を計りたい。
「簡単だ。おれはお前に興味がある。野郎と寝た事はあるか?」
「…」
計りたい、のだが何て事を聞いて来るのだ。
パチン。
ローは淡々と、ゴム手袋を装着する。
「まァ、ねェだろうな。お前がどんな声を上げるのか、どんな表情を見せるのかを知りてェ」
診察だと思って気を楽にしておけ、なんて吐き捨てられた。
貞操奪われるかもしれないのに楽に、何て出来る筈がない。
ホーキンスは戦闘をすると運気が落ちる、と言う自分の占い結果も忘れてここに来てやっとローの下から全力で逃れようと試みる。
その彼の口から“ROOM”と聞こえたのは自分の抵抗を押さえ付けようとし、しかしながら本気の抵抗に中々に苦戦をしたのか舌打ちをされた直後の事であった。
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