お話を(ロバジ)
トラ男とホーキンスってどう訳せば良いんでしょうねw
海賊船の航路がぶつかった際は戦うか、戦闘を避けたいどちらかが譲るかの大体二つに一つに分けられる。
譲る、と言うのは海賊に置いてかなり屈辱的な事でもある訳だが。
それが最悪の世代のルーキー同士だったならば。
「ど、どうしましょうホーキンス船長」
「…今日は戦闘をすると運気が落ちる日だ。話し合うとしよう」
ホーキンスは甲板にて航路のかち合った、否。
わざと浮上して来たようにも見える航路を塞いだ潜水艦、トラファルガー・ローとの話し合いをまず試みた。
ローも馴染みの側近らを引き連れて甲板に出て来て、刀こそ持っている物の戦う気はないようにも思える。
「こうして直接顔を合わせるのは初めてだった気がしたがシャボンディ以来だな」
「…そうだな」
「おっと。別に戦うつもりはねェ。それなら、海中から船を真っ二つに切りゃ済んだ話だ」
いきなり船が真っ二つになって沈む姿なんて考えたくもない。
ホーキンスは心中、ホッと息を吐いた。
となれば、ローがわざわざ浮上して“航路を塞いで来た”理由が気になる所ではある。
「船長同士のお話をしようぜ。おれの船に、一人で来い。気が変わってこのまま船を真っ二つに何てされたかねェだろ?」
何とも不適な笑みと共に誘われて、クルーらにざわめきが走る。
ホーキンス船長、と心配気な声も掛けられたが
「…大丈夫だ。今日、おれは死なない」
朝の占いでは自分に死相はなかった事から彼等を宥め、接近させられたローの船の甲板にふわり、飛び乗ったのであった。
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