傷物な恋人(ドフラ) ※女体 この日、ドレスローザの港にある組織の船が停船した。 ドレスローザの王、ドンキホーテ・ドフラミンゴはわざわざ港まで足を運び、その船を仕切る人物を出迎える。 「フッフッフ。一ヶ月振りくらいか。良く来てくれた、サボ」 現れたのは革命軍参謀総長、サボ。 そして、ドフラミンゴの恋人でもある。 「三日間、世話になる」 「三日と言わず、一生居てくれても構わねェんだがなァ」 「あはは」 側にやって来た恋人の腰を抱く。 彼女も長身ではあるが、ドフラミンゴと比べれば小さくすら見えた。 そんな二人を見ていた新米の兵士がポツリ、こんな呟きを落とす。 「何で王様はあんな傷物の女を選んだんだ?」 その呟きはサボにも、勿論ドフラミンゴにも届いた。 回りが「ば、ばか…!」「こいつはまだ新入りで…!」とギロリ、部下を睨み上げるドフラミンゴを必死に宥める。 「…ドフラミンゴ」 サボが、すっと彼の胸板に皮手袋を嵌めている手を置いた。 「おれは気にしてないぜ?事実、傷物だしな」 堪らず。 部下を気遣うサボの目元、色濃く残る火傷へと口付けるドフラミンゴ。 「…下らねェ事を言うんじゃねェ」 その後、サボの腰を抱いたまま城へと歩き出したドフラミンゴであったが途中振り返ると連れて来ていた最高幹部に目力だけでこう訴えた。 殺せ、と。 彼のこの異常なまでの愛と執着を、まだサボは知らない。 果たして、サボがドレスローザの武器密輸偵察任務の為にドフラミンゴと交際をしている事を知った時ドフラミンゴがいかに狂うか、それは周りは勿論ドフラミンゴ当人にすら分からない。 [*前へ][次へ#] |