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愛玩奴隷(ドフラ)
首輪を与えたドフラミンゴが次にしたのは服を着させる事であった。
それも上質な物を。
実はドフラミンゴの奴隷に対する扱いは逆らいさえしなければ殴られない、食事や衣服の提供もしてくれると比較的善良でもあった。


「フッフッフ。お前が着てた服から寸法は取ったんだ。似合ってるな」


宛がったのはシルクハットを始め色や形も元のデザインに近い、タイは無く胸元を開けさせた遊び心のある物。
火傷の痕が覗くがまたそれが妙にいやらしく、ドフラミンゴは居たく気に入って似たようなのを取り敢えず十着は作らせようと決める。
その後、全く喋ろうとしないサボの首輪の鎖を引き歩行を促した。
疲れているのだろう。
無理もない。
顔色もあまり良くなくよたよたとドフラミンゴの後を付いて来る。
到着したのは地下であった。
そこはいくつもの檻があり、奴隷であろう者達が二人から三人くらいで閉じ込められていた。
ドフラミンゴの姿を確認した者達が


「ドフラミンゴ様」

「ドフラミンゴ様ァ」


と格子に掛けより崇拝したように名を呼び、手を伸ばして来る。


「お前の仲間達だ。仲良くしてくれ。フッフッフ。ああ、良い良い。楽にしていろ」


ドフラミンゴはそんな彼等を宥めつつ、サボの歩調に合わせながら地下を進んだ。
途中、サボの様子を伺えば先よりも明らかに顔色が悪くなっている。
奴隷の完成具合を見て、怖くなったのだろう。
もしかしたら自分もこうなるのではないか、と。


(…なるさ)


ドフラミンゴは心の中に呟いた。
奴隷の調教には絶対的な自信がある。
生かさず、殺さず、飴と鞭を使い分けるのだ。
だから必ず、なる。
今からその時が楽しみで仕方がない。
ドフラミンゴは笑いを懸命に堪えた。

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