躾は痛みで*(ドフラ)
※サボ右腕欠損してます
「サボはどうしてる?」
夜。
王としての仕事を終えたドフラミンゴは医師にサボの様子を問いかけた。
今日の昼間、腕をすっぱり切ってそれっきりである。
常ならばドフラミンゴがこれだけ忙しければサボが脱走を働いていても可笑しくはない。
医師はそろそろ痛み止めが切れるかも知れませんな、とドフラミンゴに針の無い薬液の満たされた注射器を差し出した。
どの道ドフラミンゴは今日くらいはと止めた所でサボを求めるのだ。
ならば彼への負担は少ない方が良いだろうと。
「うぁっ…!ぁっ…!ぐっ…!」
ドフラミンゴが与えている部屋のベッドの上。
サボは右肩を反対手で押さえては収まらない熱と痛みに悶えていた。
今その腕は綺麗に手当てをされており、血も滲んでないのだが痛みが引く筈もなし。
「ド、ラゴンさっ…!」
サボは無意識に助けを求めた。
扉が開きかけだった事にも気付かずに。
「…フッフッフ。大人しくしてたみてェだな。具合はどうだ?サボ」
やや少しの間を置いて、ドフラミンゴが入室してきた。
ベッドに横たわるサボの側にやって来ては大量の汗を掻いた事により額に張り付いている前髪を軽く払って上げる。
「…ェ…」
「ん?」
「い、てェ…!さむ、い…!ぁっ…!」
「そうだろうな、フッフッフ」
カタン。
ドフラミンゴは注射器を棚の上に置いた。
腕を切られたら寒いモンなのか、なんて呑気な事を思いながらベッドの上にぎしり、サボに覆い被さるように乗り上がる。
しゅるり。
苦しむ彼にお構いなしにタイを緩めさせた。
ズボンにも手を掛ける。
この間、サボから抵抗らしい抵抗は無い。
「なァ、サボ」
ドフラミンゴは彼に二つの独自ルールを設けた。
一つは勿論脱走の禁止。
そしてもう一つは
「おれはご主人様以外の名前を呼ぶのは禁止とも言った筈だ」
サボへの今夜のお仕置きは、痛み止めの没収。
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