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ギャンブル(ドフ×1+16)
とある島の酒場で、ドンキホーテ・ドフラミンゴを含む海賊団らと鉢合わせをした。
基本的には白ひげ海賊団らは他所の海賊団と揉め事は起こさない。
一緒に飲んでいたマルコ、イゾウは遠巻きに彼等の動向を見守る。


「高い酒と保存食を買い占めろ。おや?これはこれは。フッフッフ」


回りの客への配慮など一切なく買い占め命令を出していたドフラミンゴの視線が、止まった。
寄りにも寄って隅っこにいたマルコとイゾウに注がれて。
そしてそのピンクのコートを翻しながらこちらへとやって来る。
この時点で側の一般客は悲鳴を上げ這うように逃げ出した。
懸命な判断であろう。


「白ひげ海賊団の一番隊隊長マルコと十六番隊隊長イゾウだな?珍しい顔触れじゃねェか」


マルコとイゾウはしげしげ自分らを覗き込むドフラミンゴに特に動じる様子もなく、値段的にはさほど高級と言う訳ではない酒を飲み進めあのドフラミンゴに呑気に談笑モードだ。


「海賊は大抵酒場にいるモンだろうよい」

「違ェねェ。お前さんだって飲みたいから来たんだろ?」


一応は、何か仕掛けられないか警戒をしながら。
ドフラミンゴは二人の警戒心をよそにおい、とバーテンを呼ぶと何やらヒソヒソ耳打ちをした。
程なくして、二人のテーブルにとっくり酒が運ばれて来る。
それは最高級酒ではあったが、はっきり言って滅茶苦茶やばい“ドリップ”酒でもあった。


「酒に強いのはどっちだ?一つ、おれとギャンブルをしようじゃねェか」


マルコとイゾウが彼のこの一方的な誘いに乗る理由はない。
無い、がまさか逃げねェだろ?と言われてはカチンと来るのが喧嘩っ早い面も持つ彼等の性分。
もう一度、酒に強いのはどちらかと聞かれれば


「おれだよい!」

「おれだ!」


二人はギャンブルの内容すら聞かず、椅子から立ち上がれば自分こそがと同時に名乗りを上げたのであった。

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あきゅろす。
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