凌辱不可避(ドフラ)
酒豪ではあったが今回に関しては飲み過ぎた自覚があった。
宿屋をチェックして、フラフラとした足取りで部屋へと向かう。
(あ〜…流石に気持ち悪いよい。さっさと寝てェ)
ドアを開けて、後はベッドに倒れ込むばかりだったと言うのに
「よォ、マルコ。会いに来たぜ?」
自分の認めたくはないがセフレであるドフラミンゴが幹部であるヴェルゴを傍らに控えさせて椅子に座って待っていた事により、その計画は音を立てて崩れ去る事となる。
ドフラミンゴはヴェルゴに見張りを命じるとマルコの腕を掴み、風呂場に連行した。
「ちょっ…!今日はっ、やりたくねェ、よい」
抵抗出来ない、と言うか自分のペースで歩かせて貰えないだけでなお吐きそうになる。
本気で勘弁して欲しい。
「あ?ああ、顔色悪ィしなァ。飲み過ぎちまったか?フッフッフ」
「ぐっ、えっ…!」
こちらの必死な懇願をよそに、ドフラミンゴは片手に楽々とマルコをうつ伏せに引き倒してはシャワーを捻った。
脳味噌がぐるっ、捻られたような気がして益々気持ちが悪くなる。
お湯が、勢い良く自分と相手に降り注ぎ互いの服や肌を濡らしていく。
「これで吐いても問題はねェだろ?」
挙げ句、こんな言葉を投げ掛けられてマルコはもういっそ今すぐ気を失いたくなった。
「弱ってる今夜のお前も最高にそそる。今すぐ突っ込みてェくらいだフッフッフ」
「おれは、最悪、だよい」
最も、それをこの男が許してくれるとは思って居なかったが。
最早マルコは逃げる事は諦めて、少しでも優しく抱いて貰いさっさとご帰宅して頂こうと口癖のようにいつもより弱々しく軽口返したのであった。
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