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海賊と言う物(赤髪)
あの頂上決戦から身を潜めて暫く。
とある港街。


「白ひげ海賊団、十六番隊隊長、イゾウだな?」


一人はちょっと不用心なんじゃねェか?
本当にたまたま、そんな事を言って来た赤髪と呼ばれる男に再会した。


「…てめェも一人じゃねェか」

「だっはっは!違ェねェ」


イゾウが突っ込めば、やたら楽しそうに笑う。
はぐれちまってな、なんてちゃらんぽらんに言うこの男に一切油断何て出来ない事を勿論イゾウは知っている。
戦えば恐らく隊長の自分ですらあっさり負かされるだろうが、それでもイゾウは懐の銃から手は離さない。


「そうだ。お前、ウチに来ないか?」


しかし赤髪はこちらの警戒心を全く気にしてないようで、まるで遊びに来ないか?のようなノリでイゾウを勧誘して来た。
これが彼的に本気なお誘いなのはマルコで嫌と言う程に聞き慣れている。


「はァ!?てめェはマルコが欲しいんじゃねェのか!?」

「マルコは欲しい。でも、お前も欲しいんだ」


何しろおれは海賊だからな、欲張り何だ。
と赤髪がちゃらんぽらんな雰囲気から一辺、ちょっとばかし不敵に笑う。
ゾクリッ、イゾウの背筋が粟立った。


「…生憎、オヤジが居なくたっておれらは白ひげ海賊団何だ。ちょっとやそっとじゃ動かねェよ」


もしもこの男が本気でそれを決行したならば。
自分だって、あのマルコだって一溜まりも無いのだから。
きっぱり断れば赤髪は何時もの雰囲気に戻り、そいつは残念だと明るく笑ってくれた。

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あきゅろす。
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