初恋ラブVOICE
豹変



恐る恐るオレのズボンと下着を脱がすとどこから出したのか、ローションを手に持っていた。



イコール、コイツはヤル気満々でここにきたのか、そうなんだな。





「…あれ?何でけい怒ってるの?」

「別に怒ってない。」




(……絶対怒ってる…。)






さっきまでの会話を気にしながら良克はローションを臀にあてて、指で中に入るように広げて注入させた。







「…けい…もしかして今日も後ろ弄ってたの…?


すんごくここ柔らかいんだけど…。」





(……、良兄がくる前まで弄ってたなんて、口が裂けても絶対言えるかっての!!)





恵兎の様子から何かを察した良克は、先程とはまた違った顔つきになって、乱暴に恵兎をいたぶり始める。




それに危険を感じて、恵兎は後退るが、良克はそれを止めさせる為手首をおもいっきり掴んだ。





「離せっ!」

「ヤだ。」

「ヤだじゃねーよ!」




「だって恵兎言ったでしょ?俺優しくできないって言ったのに、入れろってさ。」






言った。確かに言った。
だけどこんなに豹変するなんて思ってもいなかった。





そういや良兄は昔荒れてた。

俺にはそんな素振り見せなかったけど、今の良兄の雰囲気を知ったら、そうだったのかもと頷ける。




ひょっとして、今の状態って、オレ…ヤバい?





「良兄っ!やっぱなし!」

「ごめん、もう止まらない。」



「…げっ…。」




突っ込んでいたローションを投げ捨てると、恵兎を後ろに向かせて、うつ伏せにさせるように腰を押した。
そして、お尻だけをつきだすようにさせる。




それを抵抗する恵兎に良克は長めのタオルで両手首をまとめて縛り、ハンカチを口の中に丸めて入れた。





「けいがいけないんだ…、オレをそうやって誘うから…。」



「ふ…、…ぅ。」




(そうやってって…いつオレがどうやってアンタを誘ったって言うんだ!?)









「…あんまり慣らしてないけど、もういいよね?」



「………っ…!」




そう言い放つと自身のズボンのチャックを下げて、自分の欲望を恵兎のまだ窮屈な孔へ埋め込ませる。



恵兎はその行為が信じられないのと共に、半端ない痛みが込み上げ、自由に声を出せない為か、声にならない悲鳴をあげる。







ブチッという音が激痛と共に聞こえた気がする。

その音が聞こえた瞬間、自分の中に良克のモノがどんどん入りこんできた。





「ふー……うぅ…」







涙が止まらない。


ベッドに顔を埋めて激痛を乗り越えようとする。





手が痺れてきた。


シーツは自分の涙と涎でびしょびしょに濡れて気持ち悪かった。








根本まで呑み込むと、自分の中が生暖かくなった気がした。

同時に良兄が唸った声が微かに聞こえた気がした。







詰められたハンカチを勢いよく口から出したオレは、一言言い放った。






「……テメェ…ぜってぇ……許さねえ…。」

「……ぁ……け、いと…?」


それを言った後の記憶は全くなかった。
オレはその後、あまりの衝撃から気絶してしまったのだ。




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