初恋ラブVOICE
雑誌とメール



そんな事を考えていると、いつもの如く前の席に座っている男子が雑誌を読んでいる事にふと気がついた。


(………うわっ…コイツまたキモい雑誌なんか読んでやがる…)







そんなオタクな雑誌読んで何が楽しいんだか(ジャんプとかならわからなくもないけど)……なんだか吐き気がしてきた。

けど、チラッと捲れたページに載っていた写真を見て、驚きと共に声を出してしまった。




「………な…!」



そこまで大きな声ではなかったはずだから、周りの人にしか聞こえなかったみたいだ。


前の席のヤツもこちらに振り向いたので、それを機会に、ソイツに話しかけた。





「…おい、その雑誌の名前教えろ。」





割と近くにいたタロとジュンは、オレの行動に疑問を感じ、頭の上にクエスチョンマークを浮かべていた…。






◇◇◇◇◇◇◇◇




悩みの種の良克は、仕事の打ち合わせが終わり、次の仕事場へと移動しようとしていた所だった。




(昨日は良い事があったけど、今日は実家の方に帰れないかもしれないぐらいのスケジュール…ありえない…。)



(…はぁ…けいに触りたいなあ……やばっ、…何かムラムラしてきちゃった…)


 PiPiPi…PiPiPi…

「ん…?メール?…誰からだろ?って、けいからじゃん!」






普段メールをしてこないけいからのメールなので、恐る恐る本文を読もうと決心する。



「…なんか、嫌な予感がするなあ……


えーっと…、オマエ今日までにはオレの家に来い…、
来なかったらアンタの秘密を、ばらすからな…?」






(……秘密?)



何となく突っ掛かる部分はあったけど、今日中には帰れる様にしなきゃ…と、ため息混じりに言い放った。




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あきゅろす。
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