初恋ラブVOICE
職業は?
所かわって次の日。
「あー…まあ、結果オーライじゃね?」
昨日あった出来事を友人2人に話したら、驚くか?って思えば、呆れた表情。
「何が結果オーライだよ!いいかタロ?あれは絶対オレをからかってたんだよ!!」
「……?…なら別に、尻の穴に指突っ込む必要ないんじゃない?」
「う゛っ…………それは、…その……。」
オレが言葉につまると、2人もオレを見て黙ってしまった。
「あー…そういえばさ?榎本サンって何の仕事してんの?」
シーンとした空間で初めに口を開いたのは、山崎太郎(やまざきたろう)ことタロだ。
「…仕事の事は聞いても一切教えてくれねぇんだよ、アイツ。」
「ふーん…」
オレの返答に興味なさそうに返すのは、此花純一(このはなじゅんいち)ことジュン。
「あの榎本サンが恵兎にも教えない職業かぁ。」
「………………」
「「…ホストとか…?」」
「いやいやいや…それはねぇだろ?……アイツ、ヘタレだし。」
「でも、ホストとかやってそうな顔っぽくね?」
「今はあれだけど…昔の性格ならいけるだろうね。」
良兄の昔…確か高校生の時は凄い荒れてたんだよなあ。
つっても、オレはそんな荒れてた姿見た事ないんだけど。
今もそうだけど、優しい兄貴って感じ…ヘタレだけど。
でも、昨日のオレをからかってた時の良兄はスゲー別人に感じた…あんな風だったのか?昔は…。
「恵兎?生きてる?」
「んあ?…あ、ああ。生きてる、…って…あのさ、フツー起きてるって聞かねぇ?」
「はははっ」
2人と会話してるうちに授業が始まるチャイムがなったので、2人共、自分の席に戻って行った。
担任が何か喋っているけど、オレには興味がないのでさっきの話を思い出して考え込んでいた。
(良兄の事考えると、なんかムカムカするんだよな。)
(…良兄の職業。聞いても教えてくれないって事は、知られたくない恥ずかしい仕事なのか?)
(……何とか…知る手段、ねぇかな…?)
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