初恋ラブVOICE
勘違い
「んっ…ぁ…っ……う、んっ…」
荒っぽい声をあげているのは、色川恵兎(いろかわけいと)という少年。
恵兎は親が家に居ないのをいいことに、卑猥な水音をたててマスターベーションをしていた。
たけど、恵兎は前だけの刺激では足りないのか、後ろの蕾まで弄り始める。
「ひぁ!…っ、ふぁん!……ぉ、お兄ちゃ…、…ぁう……っ…はぁ……よし、にぃ…!」
前も後ろも刺激を与え続けて、快感も最高潮まで達しそうだった。
興奮した頭の中で、ある人に犯されている場面を想像しながら、その人を言葉に出して呼ぶ。
物心がついた頃から初恋をし続けている相手、榎本良克(えのもとよしかつ)を…。
「…うぁ…っ……、…はぁん……ふぁ……よし、に…もっと、つよ…く…」
妄想に囚われている恵兎は、コンコンッとドアを叩く音がしたのに全く気づかず、最悪の状態をつくってしまう。
「あれー?…けい?居ないの??………あ。」
「…っ…ひゃう……、…あんっ……も、いき…そ………っ、う…え?……よし、に?」
あり得ない状況に恵兎は動揺し過ぎて、自分の高まりを握り締め、固まってしまった。
(は?何で良兄がいんの?
最近は仕事が忙しいからって、遊びに来なくなったくせに…って!
今はそんなこと考えてる場合じゃないだろ!!)
それを悟ったのか、良克は恵兎の側へと近づいていく。
「なんか…俺が居ない間に随分色っぽくなったと思ったら………後ろの穴まで弄る淫乱になってたの?」
「…ち、ちが……っ、ひゃあ!」
「違わないでしょ?だって、今、実際に、ここ使ってオナッてたんだから…さ…」
いきなり自分の指を抜かれて、自分より明らかに太い指をギリギリまで入れられて、変な声を出してしまった。
そして、耳元で囁かれると腰が砕けそうになる。
「ねぇ、けい?…今まで何人の男をここに銜えたの?」
「…は?」
「だーかーら!何人とヤッたのって意味!」
何を勘違いしてるのか、良克は指を激しく抜き差しして責めてくる。
「はあっ…、……ち…ちがぅ…って……ぁう……ぉ…れぇ………ひゃんっ……も…やめ……っ…」
恵兎の言葉とは逆に良克は、更に指を曲げて激しい快感を与える。
「ひゃぅ……っ…もぉ…ゃぁ……ふぁんっ………ゃ……っ…、
…やめろっつってんだろーが!!!」
「いだっ!!?」
この行為に堪忍袋の緒が切れた恵兎は、目の前にいる良克に膝で股をおもいっきり蹴った。
そして、よろけた良克の腹に乗っかり、見下したような体勢で話し掛ける。
「言っとくけどな!
オレはアンタ以外に触れたいとか触らせたいとか思った事ないし、したこともねえんだよ!」
「……ぇ………えっと、
…その…これって……もしかして、告白?」
「……それ以外に何があんだよ!」
「え?あ、うん。そうだよね?」
「…で?」
「ん?何が?」
「…………。」
「うそうそっ!
その…俺ね、けいがランドセル背負ってる頃から性欲の対象として見てたからさ。
だから……けい?」
「…………………。」
良克の発言にシーン…と場が静まる。
「前言撤回。オレ、アンタの事好きなんかじゃないわ。」
「えっ?なにそれっ!?」
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