ネクタイ。
病院に行ってる奴より、
病院に行ってない奴のが病は深い。
母の働いている店に、
しょっちゅう顔を出すようになったら、おっさんの顔見知りが増えた。
飲んだくれでも、いい奴はいい奴だ。
「ずっと独りだったから。」
そうほざく若い男を、
私はあの時確かに見下していた。
何年前の話してんだ。
ゲロ吐いて、ゲロまみれで、
京急蒲田の踏み切り待ってて、
死ぬほど恥ずかしかった。
色んな意味で。
昔、処方された薬に頼るしかない。
処方された薬に頼るしかない。
薬に頼るしかない。
長生きしないな。
でも今生き抜くのが課題じゃない？
先生、コレしか出来ません。
先生？
先生って誰だよ。
死にかけじゃねぇか。
かっこ悪ぃ。
じんわりと涙が滲む。
そんな風に泣いたって救われないよ。
救われないよ。
急降下したならピンで止めたネクタイが命取り。
笑われないように生きられない。
ああ、上手く生きられないなぁ。
ああ、上手く生きられないなぁ。
何の話をしてるんだっけ？
先生、コレしか出来ません。
先生？
先生って誰だよ。
急降下したならピンで止めたネクタイが命取り。
［前へ］［次へ］
[戻る]
無料HPエムペ！
携帯モード]
[
URL送信]
