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目隠しフェラ (ミスブチャ)

何でこんなことになっているんだろう。



「・・・ん、・・ふ、ぅ・・・あ」

「・・・、ブチャラティ・・」

鎖骨にキスを落とし、首筋を舐めあげる。
ブチャラティからは少しくすぐったそうな、控え目な声があがる。
多分、まだ気持ちいいとか快感じゃなくて、本当にくすぐったいだけなんだろう。
そこから少しずつ下って行って、臍の近くを舐めると、ぴくっとブチャラティが震えた。
その顔には、今度は少しだけくすぐったさ意外のものが含まれていて、俺は少しにやりと笑った。

「・・・っは、おい、ミスタ、・・くすぐったい」

暫くそこを舐めていると、ブチャラティが少し不満げな顔で言った。
俺と目が合うと、不満げだった顔を更にぶすっと歪めた。それが妙にかわいい。
顔がにやけそうになるのを堪えていると、ブチャラティの眉間に皺が刻まれた。

「・・おい、聞いてんのか?ミスタ」

「ああ、聞いてるぜ」

「・・・」

ブチャラティが睨んでくる。多分、信じていない。

「・・・何にやにやしてんだ。きもちわるいぞ」

気を付けていたはずだけど、どうやら顔が緩んでいたらしい。
ブチャラティに指摘されて口元を押さえたけど、ブチャラティは不満顔のまま俺を見ていた。

「・・・」

何か言いたそうにしているが、これ以上気をそらされたくなかった俺は、再びブチャラティの腹部に舌を這わせた。

「・・っ、だから・・」

「くすぐったいんだろ?」

「・・・聞いて、たんならっ」

ブチャラティは俺をギッと睨みあげる。
俺はくくっと笑って、

「はいはい」

と、子供をあやすようにブチャラティの額にキスをした。
頬を少し赤く染めたものの、まだ不機嫌な顔をしているブチャラティの顔中にキスを落とす。
鼻先をぺろ、と舐めた時に目をぎゅっと瞑って、びくっとなったのがかわいかった。
調子にのって今度は目尻や瞼、顎等、顔中を舐めていると、それまで固く閉じられていた目がぱちっと開かれた。
そして、何か悪戯でも思いついた子供のようにニヤリと笑って、俺の顔に手を伸ばした。
何だか今日は2歳年上とは思えないくらい、やけにブチャラティが幼く見える。
かわいいけれど、その笑いには嫌な予感を覚えた。
ブチャラティは俺の頭に両手を回し、俺の顔と自分の顔を近づける。
鼻が触れるくらい近づいて、ブチャラティはまた、楽しそうににやりと笑った。

「ミスタ、どけ」

「・・・え?」

どけ、ってのは、ブチャラティの上からどけ、ってことか?
俺がきょとんとしていると、ブチャラティは俺の頭から手を外し、俺の肩をぐいぐい押した。
その行動がよくわからなくて、自分から近づけたくせに・・とか思ってると、

「早くどけ。起き上がれないだろ」

と当たり前のように言われた。何なんだ。
俺はしぶしぶブチャラティの上からどくと、ブチャラティは満足そうに微笑んで体を起こした。
そして“ここに座れ”とでも言うように、ベッドのふちをぽんぽんと叩いた。
わけのわからないまま俺が座ると、ブチャラティはベッドから降りてクローゼットの中をごそごそと漁りだす。
これから何が起こるのか全くわからない俺は、頭にハテナをたくさん浮かべながら、ブチャラティの行動を見ていることしかできなかった。
暫くすると、ブチャラティの動きが止まった。
何かは分からないが、小さな布のようなものを手に持ってこっちに歩いてくる。
上半身裸で、顔はにやにやという笑いを浮かべているブチャラティは、なんだか男らしい。
そして俺の前に立って、座っている俺と視線を合わせるために腰をかがめた。

「お前動くなよ」

ものすごい至近距離で、ブチャラティがにぃと悪戯っぽく笑った。
なにこの人かわいい、とか思ったけどなんとか押しとどめて、頭に浮かんだ疑問の方を口にした。

「・・えっと、なんで?」

「フェラするから」

「・・・・・・えっと」

それは口で、ってことなのか?いやそうだよな。
あまりにも唐突すぎて、まず何を言っているのかわからなかった。次に単語の意味もわからなかった。
頭で考えて、ようやく両方を理解したとき、顔が茹でられたみたいに熱くなった。

「・・・え?え、フェラって・・え、あんた、が、俺に?」

自分でも焦りまくってるのがよく分かった。
目は見開かれていて、口はパクパクとせわしなく動いているを感じた。
予想もしていなかった展開に、手もばたばたと動いて落ち着かない。
そんな俺の様子を見て、ブチャラティは悪戯が成功した子供のような、無邪気な笑みを浮かべた。
無邪気といっても、やっぱり意地の悪いにやり笑いだ。

「顔、真っ赤だぞ?」

誰のせいだ、と思ったけど、それを言ったらふふんと笑って、「俺だろ?」と言われるのは目に見えているので言わない。
顔を真っ赤にしているのはお気に召したようだが、黙りこくっているのはどうも気に入らなかったらしい。
少し口を尖らせながら、ブチャラティは俺の顔を下から覗き込んだ。

「なんだ?してほしくないのか?」

必然的に上目遣いになるブチャラティ。動揺して仰け反り、ベッドに背中から倒れこんでしまった。
口を尖らせて上目遣いって、あんたどんだけかわいいんだ・・・。
なんて思いながら、目の前でけらけら笑っているブチャラティを見る。ちくしょうかわいい。
心臓の音がばくばくとうるさい。一通り笑い終わったらしいブチャラティと、目が合った。
ブチャラティはまたにやりと笑って、

「で?」

と言った。
で、と続きを促されても、俺の口はパクパクと開閉を繰り返すばかりで本来の仕事を放棄している。
あんな唐突に言われたら誰だって戸惑うと思うし、顔だって赤くなると思う。
そんな仕方ないことをからかわれて笑われても、それは逆に人としてどうなんだと咎められるべきだと思うね、俺は!
けど、そんなことを言ってもまぁ、やっぱり、俺も男なわけで。
しかもまぁ、俺はわりと、本能には忠実に生きているわけで。

「・・・して、ほしい・・です」

最後が消え入りそうだったのは、プライドの問題だから仕方がない。
ブチャラティは満足そうに笑って、体を起こした俺に「了解」と言って俺のズボンのジッパーを下ろした。
正直、期待に心臓は高鳴っているし、顔が少しにやけるのもわかる。
でも男なんだから仕方ないだろ、なんて、心の中で誰かに言い訳する。

「・・あ」

忘れてた、と言ってすくっと立ち上がるブチャラティ。
俺が疑問符を浮かべながら見つめていると、

「じっとしてろよ。頭動かすんじゃねぇぞ」

と言われたので、素直にじっとしていた。ら、

「っ!?」

突然、目の前が真っ暗になった。
わけがわからなくて、「停電!?」とか言っていると、ブチャラティが噴き出す声が聞こえた。

「・・・っ、く・・っ、は、アイマスクだ、ミスタ」

笑いを堪えながら言っているであろうブチャラティが、声だけで容易に想像できる。
というか、アイマスク?

「・・・なんでそんなもん俺に付けるんだよ。外すぞ」

アイマスクに手をかけようとしたら、

「だめだ」

と、声だけで制止された。
物理的に止められたわけじゃなく、ブチャラティの声だけで動きを止める自分の腕に、
俺はなんて素直で従順な部下なんだろう、なんてため息をついてみる。似合わねぇ。

「いやいや、なんで」

今からさあフェラされようって俺が、目隠しをされる意味がわからない。意気込みの意味もわからない。

「だってよ、こんなんしてたらあんたの顔見れねーし・・」

「見なくていい。だから、外すなよそれ」

「は!?いやいや、見なきゃ意味ねぇだろ。外すからな」

「いやだ。とるなよ」

いやだってあんた。
そんな会話の最中に、ブチャラティは再びしゃがんでいたようで。
俺の右膝に、ブチャラティの手の温度を感じる。
と、思ったら、次の瞬間にはブチャラティの口に含まれた。

「・・・っ」

俺が思わず息をのむと、ブチャラティが笑ったのが口内の動きでわかった。くそ。

「・・・ん、・・ふ」

「・・・っは、・・」

たまに漏れる呼吸が、俺を煽る。
でも、やっぱり視界を遮られているっていうのにどうしても不満のある俺は、アイマスクの下の僅かな隙間から、ブチャラティの顔を覗こうとした。
そしたら。

「・・・ん、」

「・・・・・・」

そうすることを予想していたかのように、ブチャラティがギロリと俺を睨んだ。
そしてその罰だとでもいうように、いきなり先端を舐めあげた。

「っ!・・・く、・・・」

見えない分、ブチャラティが次にいつ何をするかがわからなくて、声を抑えるのに必死になる。
そういう意味でもアイマスクは邪魔だし、何より

「・・・ふ、はっ・・・ん」

この時折漏れる声が、その表情を見たくて堪らなくさせる。
手は拘束されているわけではないので、外そうと思えばアイマスクを外すことはできる、けど。
ブチャラティに「だめだ」と言われたせいか、どうしても勝手に外すことができなくて。
かといって自由な腕は行き場がなく、正直困っている。
とりあえず握ったり開いたりしていたら、またブチャラティが小さく笑った。

「・・笑っ、てんな・・・ッ」

「ん?・・・悪い、おもしろかったからな」

そう言うと、ブチャラティはまた口に含み、先端を舌でつつく。

「う、・・・っ・・く」

思わず呻いた。
何となく手を彷徨わせていると、細いサラリとしたものに触れた。ブチャラティの頭だ。
それを撫でると、ブチャラティから「む・・」とくぐもった声が聞こえてきた。
ブチャラティは口を離すと、(頭が動いたから多分)俺を見上げて、

「・・・撫でるな」

と不服そうな声で言った。
見なくても、ぶすっとした顔をして俺を見ているブチャラティが目に浮かぶ。
俺は自分の想像にくすくす笑うと、ブチャラティが更に不機嫌になるのが気配でわかった。

「随分余裕そうじゃねぇかミスタ」

やたらと男前な口調でそう言ったブチャラティは、今度はやたらと勢いよく、根本の方まで一気に咥えた。

「・・ッ!・・・く・・・・は、ぁ・・・」

「ん・・む、・・・は、・・」

一気に射精感を煽られて、自身が張り詰めるのがわかる。
ブチャラティは歯で軽く噛んだり、舌で押したりしながらも顎をつかったりしている。正直妙にうまい。
やっぱり過去にいろいろあったんだろうな、とか柄にもなく他人の過去に思いを馳せたりしてみた。
けど、そんなことを考えている内にどんどん余裕なんてなくなって、

「・・・ブチャラティ、も・・・いいっ」

と言って頭をどかそうとしても、一向に動く気配はない。
むしろ、俺の射精を促すかのように更に動きがはやくなっているような気がするのは、多分気のせいじゃない。

「・・・ふ、・・ん、むっ・・・あ」

もう限界、って時になって、俺はつい、本当に、わざとじゃなくて。
いつもの癖、というと語弊があるけど、まぁ、そんな感じに、咄嗟に・・・ブチャラティの頭を押さえてしまった。

「ん!? ミフ・・・ッ、んんんッ!!」

俺がはっとなってブチャラティの頭から手を離すと、ブチャラティはげほげほと噎せて咳きこんだ。
やばい、と思ってアイマスクを外すと、目の前に飲み損ねた白濁を口から零し、丸くなって噎せているブチャラティがいた。
俺はとりあえずブチャラティの背中をさする。
暫くして、咳が収まったらしいブチャラティは、口元の液体を腕で拭って、じとっと俺を睨んだ。
ばつの悪くなった俺は、目を逸らしながら、

「・・わ、わりぃブチャラティ・・」

と誤った。
でも、ブチャラティからの鋭い視線は真っ直ぐに俺を射抜いたままで。
仕方なく、もう一度謝ろうと視線を戻すと、

「っ!?」

「・・・」

目の前に、ドアップのブチャラティの顔があって、
「・・んっ!?」

「・・・、ん・・・」

噛みつかれたのかと思うような勢いで、キスをされた。
でも、それはやはりいつものとは違くて。

「・・・・・・にがい」

自分の精液の味に、半泣きになりながら俺が言うと、ブチャラティはべ、と舌を出して、

「ざまーみろ」

と見下したように笑った。



















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エロ、騎乗位、目隠しフェラと順調なステップアップ。
ネタ提供はやっぱりこふじ。


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