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敵わねえよ (ミスブチャ)





「ん・・・は、ぁ・・」

「・・・っ」

やばい、という言葉だけが頭の中を埋め尽くす。
今俺の目に映るのは、俺の下で喘ぐブチャラティだけ。
その表情がもう、エロいというか可愛いというか・・正直、そこら辺の女なんかより、余程そそられる。

「ん・・あっ・・は・・」

涙で潤んだ瞳、赤く染まった目元、汗ばんだ肌。
どれもこれも扇情的で、ごくりと唾を飲み込む音がやけに響いた気がした。

「・・ブ、チャラティ・・・」

「う、ぁ・・・あ、あっ」

俺が名前を呼んでも、ブチャラティは熱に浮かされたように喘ぎ続けるだけだった。

・・と、思ったら。

「・・・・っ」

ふと目が合って、ブチャラティが少し微笑んだ気がした。

「ん・・んっ、あ」

ぎゅっと目を瞑りながら、ブチャラティは俺に向かって手を伸ばした。
俺の肩を掴んで背中に手を回すと、俺を引き寄せて抱きしめる。
薄く開いた目から涙がこぼれた、と思ったら、ブチャラティはぐっと身を起して、俺に口付けた。

「・・・ん、っ」

最初は触れ合わせるだけだったそれも、段々と深いものになってきて、舌が入り込んでくる。
お互い苦しくなって離れると、ブチャラティは俺の肩口に顔を押し付け、ぎゅっと抱きしめる。
互いの荒い息だけが部屋に響いた。

「・・・きもちいい?」

「ん」

俺が聞けば、ブチャラティは小さな声で肯定し、こくんと頷く。
その仕草が、可愛くてしかたない。
心臓はばくばく脈打っているし、体温がどんどん上昇している気がする。
それで、困ったことにその熱がどんどん下に集まっていくのまで分かる。正直、たまらない。

「ふ、・・ぅあ・・は」

普段は意地悪く笑って、俺をからかってばかりいるブチャラティが、顔を快感に歪めて余裕をなくし、俺の動きに合わせて喘ぐ。
それが、たまらなく俺を煽る。

「・・・っ」

もっと余裕をなくした顔がみたい、なんて思って。
わざと、動きを緩慢にして場所を外してみる。

「・・・ん、・・・・っ」

ブチャラティは俺をキッと睨んだ。
けど俺はそれに気づかないふりをして、いきなり突き上げた。

「うあっ、ぁ・・・・・・・、・・っ」

びくっと体を揺らしたブチャラティが、また俺を睨みあげる。
また気付かないふりをしようとしたら、髪を思いっきり、力任せに掴まれた。

「いっ・・・」

「はやく、しろっ、・・ば、かっ」

「・・っ」

潤んだ目で俺を睨むブチャラティは、何というか、もう本当、例えようのないくらいにエロかった。
そんな顔をされて、我慢できなくなったのは俺の方。
かなわない、と思いながら、俺は思うままに動いた。

「あ、うぁ、ああっ・・あ、や、・・・っ」

俺が激しく動き始めると、ブチャラティの口からはひっきりなしに高い声が漏れる。
そして暫くすると、ブチャラティが果て、その数秒後に俺も達した。





「・・・は、・・ぁ、はぁ・・・」

「・・・ふ、・・・は、ぁ・・」

お互いに荒い呼吸を整えながら、俺はブチャラティにキスをしようと、した。
けど、それをブチャラティに顎を掴まれてとめられてしまった。何なんだ。

「おまえ最後、わざと焦らしたろ」

ブチャラティはまた俺を睨み、不満を隠しもしない声色で言った。
どう見ても怒ってるし、ブチャラティの言ったことは図星だったので、

「・・・す、すみません・・」

と素直に謝った。
ブチャラティを怒らせるとめんどくさいし、あとが怖い。
そう考えていたら、ブチャラティはいきなりくつくつと笑いだした。

「・・?」

「お前、そんなんで勝ったつもりか?俺に」

にやりと不適に笑ったかと思ったら、俺に軽く口付けた。

「・・・な、ぁっ・・!?」

「どうなんだ?ん?」

俺はガッと赤くなった。漫画なんかでよくある、ボンッて音がしそうなくらいに。
もうほんと、心からこう思う。

「いや、かなわねーよ」

諦めたような呆れたような、苦笑交じりにそう言うと、ブチャラティはふふんと笑った。
そして俺の頭をぽんぽんと撫でる仕草が、嬉しい反面なんだか気に食わなくて。

「なんつーかよ、感じてる顔はあんなに色っぽいのになァ」

それがそう言うと、ブチャラティは本日最高に意地の悪い笑みを浮かべた。
ブチャラティは、よく笑う。
けどできたらよ、そんなにやりって笑いじゃなくて、もっと満面の笑みとかも見たい気がする。
と言っても、俺はそのにやり笑いがものすごく好きだったりするわけだが。
ブチャラティは楽しげに笑いながら、顔を近づけて言った。

「つくってるからな」

「・・・・・・・は?」

いやいや、そんな楽しげに言うことじゃないっていうか・・・はぁ!?

「つくってるって、あれ演技だっていうのかよブチャラティ!?」

焦りまくる俺に、ブチャラティはまた笑いだす。
あんたの笑顔は好きだが、ここは真剣に答えてほしい。

「なぁオイ、ブチャラティ!」

ブチャラティはすっと笑って、

「嘘だよ」

そう言って俺にまたキスをした。
俺はまた、「かなわない」と思った。けど、悔しいから

「あんたって、キス魔だよな」

と苦笑いを浮かべながら言ったら、ブチャラティは当たり前のように笑って言った。

「お前限定でな、ミスタ」

・・・ほんとうに、絶対にこの人にはかなわない。
















++++
人生で初めて書いたエロ。
・・・まさか書くとは思ってなかった1年前が懐かしい。


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