しろの小説(短編)
【高銀←坂?】腹黒い奴程笑顔がキレイ【攘夷4人組】
「………ぷっ、ぶははははっ」
「何、人の顔見て笑ってやがる」
「くくく、いや、悪ィ。コレ見たら……ぷふっ」
「あぁ?見せてみろ」
『腹黒い奴程笑顔がキレイ』
「………」
「ソレ、サブタイなんだけどよぉ、見た瞬間、お前の顔がチラついて…くく、でもお前のニヤリ笑いが『キレイ』とか言われてもなぁ?」
「…笑いすぎだ。叩っ斬られてぇのか?」
「悪ィ悪ィ、怒んなよ。あー、そうか。お前、『腹黒い』じゃなくて『黒い』だからだわ。銀サン納得ー」
「どうもバカにされてるような気しかしねぇんだがな」
「だったら、試しに爽やかスマイルやってみろよ。晋ちゃんに出来るかどうかわからねぇけど?」
「……少し待ってろ。…………」
「ぶっ!!はははははははははは!! ちょ、おま、普段そんな顔しねぇから似合わなさすぎ!! あー、腹痛ェ」
「……そういうお前はどうなんだよ?銀時。お前が屋根の上でしてた笑顔も人の事とやかく言えねェと思うがな」
「アレはわざとですぅ〜。…っつか、お前、あの場所で俺の表情分かるとかどんだけ目ェいいんだよ!?」
「いいから笑ってみろよ。俺はやっただろーが」
「…坂本、あいつらはいったい何をやっておるのだ?」
「さぁ?にらめっこでもしとるんじゃなかかー?仲が良いのは結構なことじゃ。あっはっはっー」
「掴み合いの喧嘩にならなければよいが…」
「まー、『喧嘩するほどなんとやら』と言うからのー。心配する必要はないと思うぜよ」
「『笑え』と言われてそうホイホイ簡単に笑えるワケねーだろ」
「相変わらず言うことめちゃくちゃだな……。まぁ、いいさ。お前の笑顔を他の奴に見られるのも面白くねぇしな」
「なっ!?」
「俺の笑顔もお前だけのものだぜ、銀時」
「おま、またそーゆーことを恥ずかしげもなく……バッカじゃねーの。(しかもそんな笑顔付きとか反則だろ…)」
「ほーら、仲良しこよしじゃ」
「辰馬…」
「なんじゃ?」
「その…なんだ…。さっきからお前の笑顔と裏腹に背後にどす黒い靄が見えるのは俺の気のせいか?」
「さーて、どうかのー?あははははは」
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