しろの小説(短編)
【威→銀】生日礼物【威誕】
「お侍さん。お侍さんってば」
「……?」
「こっちだよ」
「っ!? テメーは確か神楽の…」
「よっと。久しぶりだね。俺のこと覚えていてくれて嬉しいよ」
「…なんでテメーがココにいるんだ?……噂によるとオメー、高杉のヤローと会った上に、大変なことになってるらしいじゃないの?平然と出てきていいのかよ?」
「まー、そこは『ご都合主義』でいいんじゃない?大体、俺がそう簡単に殺されると思う?」
「いや…殺しても死ななさそうけど」
「お兄さんはアレから修業して強くなったの?」
「俺がワザワザ修業とかするように見えるか?」
「アレからもっと強くなったのか期待してたんだけどなー。まぁ、そういうところ、お兄さんらしいけどさ」
「……それで、俺に一体何の用ですかってんだコノヤロー」
「今日、俺の誕生日なんだよねー。だからプレゼントを貰いに来たんだけど」
「んなモンあるワケねェだろ」
「大丈夫だよ。俺が欲しいのはお兄さんだから」
「なっ!? ん…っ!んんーっ!!」
「ほら、口開けて…」
「んぅっ…ふぁ…ぁ…」
「……うん。やっぱりお兄さん堪らないや」
「うっぁ……!」
「誘ってるようにしか見えないよ?エロ過ぎ」
「バ…ッカ…言ってんじゃ…ねェ!!」
「おっと。腰抜けちゃった?」
「うるせェ……触んな!!」
「つれないなぁ。俺は力ずくでお兄さんと無理矢理一発ってのもそそるんだけど……」
「んっ…や…」
「コレでガマンしとくよ。でも覚えておいてね?お兄さんは俺のものだってことを」
「だれが…っ!!俺は誰のモンにもなるつもりはねェよ!!」
「その調子その調子。獲物は勢いがいい方がヤリがいがあるからね。……あ、忘れるトコだった。はい、コレ」
「は……?何コレ。うさぎのマスコット?」
「そ、俺とお揃い。ちなみに返品不可だから」
「…返品出来ねーなら捨てりゃしまいだろーが」
「はは、なかなか手厳しいね。そん時はそん時…かな?」
「大体オメーの誕生日に俺がプレゼント貰うのおかしくね?」
「んー、そっか。じゃあ、さっきのキスとそのうさぎを受け取ってくれるのが俺への誕生日プレゼントっでことでヨロシク。じゃ、あまり長居するとうるさいヤツがいるから俺はそろそろ戻るよ。お兄さんもこんな人通りが少ない場所あまり通らないようにね」
「襲ってきたヤツには言われたくねーセリフだな」
「俺以外の男がお兄さんを狙わないなんて保障なんて万が一にも無いからね」
「おま…人を一体なんだと…しかもなんで男限定?」
「そういえばお兄さんの名前まだ聞いてなかったね。俺は『神威』。まぁ、アイツに名前ぐらいは聞いてるかもしれないけど一応お見知りおきを。お兄さんの名前は?」
「……坂田銀時」
「へー、『ギントキ』か。いい名前だね。それじゃまた近いうちに会いに来るよ。その時は是非銀時と一発お願いしたいものだね」
「全力で断るっ!!」
「楽しみにしとくよ」
「人の話を聞けェェェェ!! ……ったく、なんなんだよアイツは…。こんなモン寄越して……はぁ……なんなんだよ……」
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