金は天下の回りもの
「じゃあ、まとめて総額8520円か。万札から頼む」
「土方くーん、『釣りはいらねェぜ』って言ってみ?」
「誰が言うか!!小銭が出来た時でいいからその内返せ。1400円でいいから」
「えー、言うこと小せぇなァオイ、真選組の副長様だろ。俺ァ情けなくて泣けてくるよコレ」
「なんでテメーに情けなく思われなきゃなんねーんだ!」
「そりゃ…こ…恋人だからに決まってんだろッ。んなこと言わせんなバカ(…とか言ったらごまかされてくんねーかな)」
「あ…あー……いや、でもな、こういったことを毎度毎度うやむやにばかりするわけにはいかねぇ。金のこじれは、ふとした時に泥沼を呼び寄せるからな。ま、まぁ…だからその…代わりに、行動で、とか、な」
「行動ねぇ…。銀サンお手製の料理とか?それとも…他になんかしてほしいこととかあんの?」(上目遣い)
「っ……いや、充分だ…」
「そ?じゃそれで決まりな。(フッ、ちょろこいぜ。……まぁ俺としては もうちょっとぐいぐい来てくれてもよかったんだけどな)」
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