もしもペリーじゃなかったら
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『俺はこの世界をぶっ壊す。いつまでも世の中を裏切り者の好きにさせるわけにゃ行かねぇ』
今は指名手配者でも
かつては大切なものを守るために血を流した侍だった
この男に出会ったときの、危険で怖いという印象は、同じ風に当たって話を交わしているうちに崩れ去っていくのを感じた。
人の心を見抜くような奥の深い右瞳
『ごんこ(名)…俺もお前も、それぞれ自分の存在する世の中に納得いかない…ってぇことだ』
山の向こうに吸い込まれていく夕陽に向かって煙を吹く姿、
彼の隻眼がその先に見ているもの…
己の信じるものを追い続けるその背中は、紙のコマの中とは違ってしっかりと掴んでおかないとどんどん先へ行ってしまいそうだった
…けれど…最後のあの瞳は…?
…高杉晋助…
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