類は類を呼び嵐は嵐を呼ぶ。
原作通りに進む嵐戦。そして、
ドガガガガガァンッ
- -決着が、ついた。
「ししし。リング。アイムウィナー!」
「・・・ベル」
「行っておいでよ。心配なんだろう?」
「・・・・・・ん、」
抱えていたマーモンを床に下ろし、図書室へと走る。目の前を覆うフードがはずれそうになったので慌てて掴む。私は一度もフードをはずすことなくいるためあちら側で私の顔を知る者はいないだろう。まぁそれは置いておいて、
「ベル!」
声をかけたが返事が無い。気絶しているのだろうか。後からやってきたらしいスク先輩がベルを持ち上げる。
「生きてる?」
「ああ」
「そ、う・・・」
力が抜けるがへたり込むなんてことはない。歩き出したスクセンパイの後を追う。
「う゛お゛ぉい、笑える結末だったなぁ。
これでいよいよ貴様らの命は風前の灯だぁ」
「くっ」
「それに未だ君達の霧と雲のリング保持者は現れないじゃないか。
出場者がいなくて不戦勝なんてオチじゃないだろうな」
霧と雲・・・・・・雲雀恭弥と六道骸、いやクローム髑髏か。この後、確か恭弥がここに来て雷撃隊をボコボコにするんだっけ。私はどうしようかな。フードはずそうか、でもいずれ分かることだし今じゃなくても・・・ん、そのままでいっか。それより明日の雨戦どうしようかな。今までの戦いはヴァリアーだからって理由で一応見に来てたけど(嵐戦はベルだから別)雨はあんま興味無いし別にいいよね。霧はもちろん見る。あれ、なら晴れと雷のときも見に来なくてよかったんじゃ・・・・・・終わったことはどうしようもないか。
とかなんとかいろいろ考えてるうちに話が進んでいたらしい。
「だから言っただろ?着々と守護者が揃ってきてんだぞ」
「え?」
「レヴィ隊長!!正体不明の侵入者はまっすぐにここに向かっています!」
「おのれ!何者だ!!」
「どんなハエがくるのか楽しみだね」
「う゛お゛ぉい」
「な・・・何が起きてるんだ?」
「何かこちらに向かってきているようですが・・・」
「あいつが修行から帰ってきたんだ」
「あいつ!?」
「ぐああっ」
吹っ飛ばされた雷撃隊の1人を一瞥し、姿を現した侵入者に目を向ける。というか、さっきから侵入者って彼のこと呼んでるけどどちらかというと私達の方が侵入者なのではとひそかに思った。
類は類を呼び嵐は嵐を呼ぶ。
彼の存在は暴風雨。
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