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桜羅桃様 BD記念(後編)

貴女が生まれた特別な日に僕は誓います

《[いつか来る、その日まで]》



『庵、どうでしたか、食事は?』

『すっごく美味しかった!!ありがとね、骸』

ホテルのエレベーター内
最上階のボタンを押し扉を閉めた


骸の提案でホテルのディナーに来た二人

食事を終え骸が手配したスイートルームに向かう

1番奥の扉の前で足を止める。
後ろをついてきた庵はぶつかりそうになるが、なんとか回避した

『さぁ…つきましたよ』


ガチャ…キィ―…


『……!!』

扉を開けると玄関にいくつもの調度品が並べられ、薔薇が床に散りばめられていた

『クフフ…庵、スゴい顔になってますよ?』

『だっだって玄関からこんなスゴいとは思わなかったから…』

『クフ…そんな顔も可愛いですよ。…さぁ中へどうぞ』

骸にエスコートされるままに部屋に踏み入った

部屋も玄関と同じように調度品の家具があらゆる場所に置かれ薔薇の花びらが散りばめられていた

窓の外には大画面の夜景


『綺麗な夜景!!キラキラしてる!』

目を輝かせ窓から眺める

カラフルな星を降らせたような景色

『…庵、夜景もいいですが…シャンパン飲みませんか?…このロゼはとても飲みやすくて美味しいんです』

ボトルを取りだしグラスにピンク色の炭酸水を注ぐ
甘い色合いに直ぐに酔いそうになる

『ありがと。』

椅子に座りグラスを受取った
ゆっくり口に含み飲み込んだ

『美味しいっ!』

『クフフ…それは良かった』

向かいの椅子に座った骸は微笑み小箱を庵に差し出した

『僕からのプレゼントです。』

『…!?……でも食事に連れてきてもらったし…こんな夜景も…』

『いいから開けて下さい…』

すこし強引になだめられ小箱に手をかける


―キラッ


中には一粒のダイヤをあしらった指輪と小さなメモ


【 Ha amava eternally】


骸は包み込むように後ろから抱き締めた

庵は首まで顔を赤く染め恥ずかしがりながらも骸に体を預けた

背中から伝わる体温が心地好い


『今日、この特別な日に…その指輪に誓います』

ギュッと腕に力を込め心に決めた思いを告げた

『庵…貴女を永遠に愛しています…その誓いは消えません…たとえ再び六道輪廻を回る時が来ても…僕は…ずっと.貴女を..。…っ…////』

不意に庵は唇を重ねた
触れてすぐに離れ骸の胸に顔を隠すように埋めた


『六道をまた回るなんていわないで…ずっと一緒にいて…』


泣きそうなか細い声だが骸の胸に響いた


『…すみません。庵…輪廻とは廻りつづけるという運命なんです…だからいつかは離れなければならない日が来るでしょう…。その日まで…僕と一緒にいてくれますか…?』

その問い庵は左手の薬指を差し出し答え、骸はその指にダイヤを飾り愛しそうに見つめた


その後、夜景の海に二つの影が重なるのを

空から月が見下ろしていた



END
桃様、有難うございました^^

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