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夜月黒猫様 100万打企画

【貴方がそう囁くから】





「うぁ…ンッ……ひ、ばっ…ウッンンー……ぁ」


薄暗く肌寒い部屋の中、見下ろしてくる彼の顔は冷たいけれど、瞳だけが妙に優しく見えて、そのギャップに僕は痺れる。

僕の手を握る彼の力が強くなると、僕の中で彼が大きくなるのを感じた。弓なりに反る身体に更に追い撃ちをかけるかのように深く沈み込む彼に、僕は甘く鳴いて欲望を吐き出してから意識を飛ばした。





【貴方がそう囁くから】





雲雀君、雲雀君は僕のことを、好きでいてくれますか?


好きでもなかったら骸なんか抱くわけないでしょ、雲雀君はそう言った。少し頬を染めて、僕を抱いている時とはまた違った表情だ。


「クフ…、クフフ」

「ねぇ、もっのすごーーーく、気持ち悪いよ」


今の僕は何を言われても平気なんです。雲雀君の愛を知った僕は今なら死なない自信がありますよ。

撃ち殺されても貴方に会いに行きますよ。僕がそう言うと、雲雀君は一瞬嬉しそうにしてから下唇を噛み締め、またいつもの表情に戻った。

僕の前でしか見せることない、その照れた笑いが愛おしい。


何か飲むかと聞かれ、僕はアッサムティーを頼んだ。彼の注いでくれる紅茶にはミルクと砂糖が入っていない。好みで入れても良いのだが、雲雀君の入れてくれた味が薄れてしまうからあえて入れない。


「フフ……美味しいです」


放課後のこの部屋は、
僕と雲雀君の空間になっているのだ。


「……骸」

「はい」


背後からギュッと抱きしめられ、心臓が高鳴る。彼の、香りがすぐ後ろにある。

僕の顔が真っ赤に染まり、もっともっと彼を好きになってしまうのは、貴方がそう囁くから。


ちゃんと、僕だけを見て――…





fin

     <2007*11*10>


100万HITおめでとうございますvv

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あきゅろす。
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