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夜月黒猫様 相互記念
【アナタを想って】




「恭弥クン…恭弥クン…」


キミに名を呼ばれるだけで身体が熱くなって、


「恭弥クン…恭弥クン…」


目が合うだけで真っ赤になる僕の顔。




【アナタを想って】




「ハァ…困りましたね」


太陽が沈むオレンジ色の光がカーテンの隙間から差し込む、マンションの一室。

骸は数週間前から悩んでいた。そんな具合で、今日も艶を帯びた溜息を吐いている。

恭弥君は僕のことを嫌いになってしまったのでしょうか…。もう何日もヤってないじゃないですか。

骸は軽い身体を宙に浮かせ、ソファーに飛び込んだ。クッションに顔を埋め、恭弥の行動を思い出す。



『恭弥クン、明日どこかに出掛けませんか?』

骸は恭弥を正面から見詰めた。しかしすぐに顔を背けられて「行かない」の一言。


『恭弥クン、背中流してあげましょうか?』

洋服を脱ぎ、一応腰にタオルを巻いて扉を開いた。湯に浸かっている恭弥には独特の色気があり、骸が生唾を飲み込んだところで頭を殴られて意識は飛んだ。


『一緒に寝ませんか?』

愛用枕を胸に抱き、椅子に座る恭弥に上目使いで誘ってみたのだが失敗。



クフフ…フフフフフ……
今日は絶対にヤりたいです。いいえ、ヤらせてみせます。

今だにソファーに寝転んでいると、玄関から物音がした。恭弥が学校から帰ってきた音だ。


「………」


恭弥は骸を横目で見るだけで、ソファーではなく椅子に座った。


「恭弥クン…恭弥クン…」


僕は諦めませんよ?

骸は羽織っていた上着を脱ぎ、その時乱れた髪を直すように指で後ろに撫で付ける。

下の下着もスルリと脱いで、恭弥に見せ付けるように自身を触った。心なしか恭弥の頬が赤く染まって見える。

もう少し煽ってみましょうか。
あなたの心を乱したい。


「恭弥クン…恭弥クン…」


ハァ…と息を吐き、わざと音が聞こえるように自身を弄る。

恭弥の耳が真っ赤になっている。

見てないふりをしているようですが、その顔では意味がないですよ?

もっと僕を見て下さい。
早くあなたの快感で歪んだ表情が見たいんです。


―クチュッ…ジュッ…クププ―…


誘惑の香りを漂わせ、先端から溢れる蜜をすくい、その指を秘部へゆっくりと入れる。


「ん…あぁ…恭弥クン…ハァ…あなたの視線が熱いです」


すると恭弥は音を立てて椅子から立ち上がった。誰が見ても分かるくらいに顔が真っ赤になっている彼は、とても可愛い。


「キミは僕を誘ってるの?何回も何回も我慢してあげたのに…骸は馬鹿な人間だね」


やっぱりあなたは僕の身体のことを考えていてくれたんですね。

僕はずっとあなたを求めていたのに…あなたの方が馬鹿ですよ。

だけどこれだけは誰にも負けません。


「僕は恭弥クン馬鹿です」


恭弥は糸が切れたように骸の髪をわし掴み、頭を引き寄せて唇を奪った。

お互い瞳を閉じて、深く深くキスをした。どちらのとも分からない唾液が、唇の端から垂れる。


これが僕の求めていたもの…



『恭弥クン…恭弥クン…』


昔も今も…

そしてこの先も変わらずに…

僕は愛する人の名を呼び続ける。


――――恭弥…クン…――




end

    <2007*4*3>




草吹様、相互して下さって本当にありがとうございます。
まるまる骸視点で書いたのは初めてでした。こんなモノですみません(土下座);
これからもよろしくお願いします(^^)v


黒猫様!!有難うございました^^
此れからも宜しくお願いしますvv


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あきゅろす。
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