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神様代理人 梅雨ver(狐耳)完
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今日も、神様代理人事務所には、神様にお願いした世界中の人の願いが、FAXになって送られてくる。



「おい、お前の担当地域から、面白い願い来ていたぞ。」
声をかけられたのは主にアジア中心に活動する、長身黒スーツの男だ。
「へぇ。どんなのですか?」
「アメフラシください、だとさw」
「アメフラシ…あの軟体動物か……。それで、その見返りとしては?」
「私が一番大事にしている指輪、ってあるぞ。」
神様代理人が膨大な願いの中から、叶える願いを選ぶ時、大体この見返りというのが基準となる。
「その人、指輪あげてまでもアメフラシがほしかったんですかね。」
「さぁ、それは分からないが。」
「そうですね。その願いやろうかな。彼女の誕生日近いから、何あげようか迷っていたところだったんですよ。」
「んじゃ、いってらっしゃい。」
「はい。では。」
彼女の誕プレに人のお古をあげるのかよ、とはじめに話しかけた男は思ったが、それをわざわざ口に出しては言わなかった。

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あきゅろす。
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