樹海(紺碧の空)完 W 「さて、行っちゃったかな」 少女は、身を隠していた茂みから出ると、携帯電話を取り出した。 「任務達成よ。次のターゲットは?」 「ここまで手際がいいとはさすがだよ。さて、次のは竜宮洞穴の方から接近してるよ」 「了解したわ。あと何分くらい?」 「猶予は30分くらいかな。ま、あてにしてるよ」 電話を切ると、茂みの中から自転車を引っ張り出し、林道へ立てた。 「今日は一段と多いわね。でも、絶対死なせないわよ」 自殺予防最終防衛班のエージェントは、そのままペダルを踏み込み、林道を疾走して行った。 おわり [*前へ] [戻る] |