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蒼空に散る (紺碧の空)完
紺碧の空
 スフィアは、3号室で遺品の整理をしていた。結局、彼らは帰ってこなかったのだ。セルゲイ・ラミエールは出発の晩、彼女に告白をしていた。だが、彼らは帰ってこなかったのだ。
グスタフは、一人荷物を持ってこの基地を出て行った。彼のWSOであったヨハンは、彼の盾となって機銃弾を全身に浴び命を落としたのだという。もはや、彼女は歌うのをやめてしまった。一体、誰に聞かせようというのだ。
「あら? これは……」
ベッドの下から、一枚の厚手の紙が出てきた。紙の端に、“ローベルト”のサインがある。それを裏返すと、そこには描きかけの美しい少女がいた。
彼女はこちらを向いて無邪気に微笑んでいる。スフィアはその絵を胸に抱くと、空を見上げた。快晴の日の事であった。


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あきゅろす。
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