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北大陸原色生物図鑑
跳脚類
ホースラビット(horse rabbit)或は、ウサギウマ…ホースラビット科
大陸西部に生息する大型の草食動物で、全長は2R〜2.5R(編者注:1リーゲルは平均的な大人の人間の身長)である。かつてはラドール平野などの草原で多く見られたが、近年家畜化とそれに伴う乱獲により、野生の数が激減している。人間を騎乗させる事ができる程の跳躍力を持ち、最高時速50Rz(1リーゲルツェーンは1000リーゲル)で疾走する。

アルペンホースラビット(alpen horse rabbit)…ホースラビット科
大陸北西部から中部にかけて連なる大山脈に生息する高山型のホースラビット。全長は1.2R以下と小柄で、非常に厚い毛皮を持つ。主に高山植物を主食とするが、稀に小動物も捕食する。毛皮は冬は真っ白で、夏はカーキ色に生え変わり周囲の風景に同化する。一部の山岳民族が飼育しているが、一般的には知られていない。

デザートホースラビット(desert horse rabbit)…ホースラビット科
大陸中部に広がる広大な砂漠地帯に生息し、個体数では本家のホースラビットを上回る。体長は1.8R程で、毛皮がほとんどない。そのため砂漠ではよく目立つが、デザートホースラビットよりも大きな捕食者は砂漠にいないので、問題ないらしい。大きく発達した耳は体温を発散し、遠くから近づく恐ろしい砂嵐の音を聞き分けることができる。

ブッシュワンダラー(bush wanderer)…ベイシス科
いたるところに広がる森林に生息する雑食性生物で、外見はホースラビットとオルの中間といったところである。全長は約0.6Rで、体色はこげ茶に側面に黒の縦縞が三本ある。低木の茂みの中で餌を漁り、見つけたものは手当たりしだいに食べてしまう(筆者は羽根ペンを七本失った)。これは筆者の持論であるが、ブッシュワンダラーの骨格を見ると明らかにホースラビットやオルの原型のように見える。巷でささやかれている“進化論”の重要な証拠となるのではないか。

オル(ourle)…オル科
ノメール島の山岳地帯に生息する草食動物で、全長は約1.2R。硬い毛が密に生えているため、体温保持能力が高く高緯度のノメールの気候によく適応している。上顎からはみ出ている大きな牙は上に反っており、これで縄張り争いをするらしい。騎乗されることも多く初めは遅いが走り出すと時速50〜60Rzで1200Rzを走破する。肉は食用にもなり、一部の美食家には三大珍味として崇められている(筆者も実際に食したが、もう二度目はないだろう)。

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