ヒロト 溺･愛してる!
「ヒロトー――――！！！」
大した距離は無いのに全速力で走ってお出迎え。可愛くって仕方ないぜ、名前!!
軽く突進だよな！！？結構、痛い………
「ただいま、名前！」
「おかえりヒロト！寂しかったんだからな！！」
「俺だって同じなんだからな！！」
「夕飯は作っちゃったぞ！」
「早く食べたいんだぞ！」
どこのバカップルだー！って見えるけど、俺は名前の飼い主に二ヶ月前に就任した。
誰にかって？親戚のおばちゃんに任命されて。
「ねぇねぇ、明日も帰ってくるの夜？」
「……そうかも」
「…そっか………今から寂しくなってきた…」
「なっ…！え、ちょ…っ」
可愛い名前がしょんぼりしてる。
まだ対処法とか分かんないし…
本当は今日の分も明日は一緒にいてやりたいけど仕事ばかりはどーしたら……
「付いてったら駄目？」
「えっ…でも、あんな場所に居ても暇だと思うけど」
「ヒロトの近くにいたいだけだもん」
「じゃあ、後でみんなにメールしてみるな。よし、夕飯食べようぜ」
「はーい！」
そんなわけで、一先ず名前の手料理を食べる俺であった。
その後メンバー達からOKもらえた。
翌朝―――――
俺は既に身支度を済ませて、名前を起こしに向かった。
生憎、まだ夢の世界ってところで。
「名前、起きろー」
「ん〜…うっせぇ〜なー…zZZ」
……寝顔は可愛いのに。軽く傷ついた。
「起きろー！！」
「…んだよ……チッ」
「ほんと寝起き悪くて傷つくよなぁ…俺、朝飯作ってるから着替えたら来いよー」
俺はキッチンで定番すぎる目玉焼きを焼いてる。
名前が我が家に来てから料理も上手くなって、我ながら主夫とか向いてんじゃないかって思う。
名前が美味しそうに食べてくれるからかもな。
「おはよ〜ヒロトー…」
「おはよ!目玉焼きできたぜ、名前」
「おいしそ〜。いただきます！」
「召し上がれー」
二人でテレビを見ながら会話して、朝飯食べて。
これって一人じゃ絶対に出来ない。今の俺って幸せ者だ。
食べ終わって名前が着替えをしている間に俺は食器を洗い、やることを終えた頃に名前は着替え終わって俺のところに来た。
「準備OKだよヒロト！」
か、可愛すぎる…危ないオッサンに狙われねーか飼い主の俺としては心配…
「じゃあ、俺から絶対に離れんなよ」
「了解っ」
二人で出かけるなんて散歩ぐらいだから、いつもは３０分もあれば終わる。
でも今日は４，５時間は掛かるだろう。
心配だけどちょっと楽しみだったりする。
スタジオに着くと将くんとNaoさんが居た。
他のメンバーが来るまでは名前も交えて会話して、１０分もするとメンバーがみんな集まった。
ミーティングしたり、音合わせたり間も名前は大人しく待機。
えらい!!
忠犬だな!
「ホント名前ちゃん良い子だよねぇ〜可愛いし(´┏＿┓｀)」
「ちょ、俺の大事な名前に手出さないでくれよなー」
「わかってるよ〜」
「…怪しい」
「いや、ほんとだって!!!」
「名前、気をつけろよ」
「うん」
スタ練が終わり、まだ日が高かったから名前と公園に行くことにした。
公園には散歩に来てる人や、池のカモを見てる親子とかが居て、まったりしてる。
俺と名前もベンチに座った。
「今日は良い子にしてたからご褒美」
そう言って缶ジュースを渡す。
「ありがと！…今日は無理言ってゴメンね」
「全然ＯＫ」
頭を撫でると微笑む名前を見て、こっちまで笑顔になった。
ほんと可愛いな、お前は!!
「なんか眠くなってきた…」
「は？えっ、寝るなら家に帰ってからにしろって!」
俺の声も虚しくゴロンっと膝の上で眠りだした名前。
俺がしてほしいよ…膝枕……
仕方なく携帯でアラームをセットして俺も寝ることにした。
「ヒロト起きて!!暗くなっちゃうよ!!」
「…ん、名前………」
まだ眠いけど…。
……名前が呼んでる。
「ヒーロートー」
「…おはよ〜」
「携帯のアラーム煩かったー」
「俺は名前に起こしてもらえたし満足!」
普段は俺が名前を起こしてるし。
たまには名前に起こされたい。
「早く帰ろっ!お腹すいた!」
「はいはい、でも買い物が先な」
「今日の夕御飯なに??」
「なに食べたい？」
「…んー、ハンバーグ!!」
「了解!」
じゃあひき肉買ってかなきゃ!
fin
――――――――
初ヒロト夢。飼い主アンケのヒロトver.
飼ってるんだかただ同棲してんだか…
ただ…彼がよく分からぬまま書いたので勘弁してください。
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