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それから散々有弘の上で勝手に動いて、珍しく俺が先にダウンした。


「女子高生に襲われたみたいでよかった」


俺ん家の風呂は使用中だったから有弘ん家の風呂場で後始末してくれてる間に、有弘がそんなことを言いはじめた。大人しくやってもらってた俺だけど、それはちょっと聞き捨てならない。


「…悪かったな、男子高校生で」


ぺし、と軽く有弘の手を叩いて、風呂場の端に移動する。ポケッとしてる有弘からシャワーを引ったくって、自分で下に押し当てた。


「…それ、拗ねるとこか?」


「当たり前だろ。おまえの言った台詞は、おまえからしたら俺が『高本とヤってるみたいでよかった』って言ったようなもんだ」


「…なるほど。それは許せないな。訂正するから貸せ」


「え、……っ…」


シャワー引ったくられて指が入ってきて、中を擦りながら掻き出される。たぶんちょっとわざと。もう出すもんなんてないのに、反応してしまった。生理現象。不可抗力。


「女子高生みたいな真奈斗が可愛かったからよかった。これならどう?」


「……まぁ、許す」


「よしよし」


勃ってしまったモノを抜きあったり風呂ん中で抱き合ったりとか散々イチャイチャして、二人で体拭いてたら。


「あれ…?」


ここで脱いだはずの、俺と有弘のものでめちゃくちゃに汚れてるセーラー服がないことに気づいた。あ、ちなみに有弘の家までは有弘が着てた白衣羽織って行ったよ。


「……母さん、かな」


横で暗い顔をしてる有弘。…うん、けど、俺もそんな気がする。


「真奈斗くん、こんな可愛いもの着てたのどうして見せてくれないのっ?」


風呂から出たらリビングでセーラー服片手にプンプンしてる有弘のお母さん。…横にデロデロのタオルがあるから、拭き取ってくれたらしい。ちょっと…複雑な気持ちだ。


「着て着て」


というわけで何故かリビングでシミつきのセーラー服着て撮影会。もう深夜回ってるんだけど、何故かお母さんの熱気は冷めず、しまいにはドレスやらワンピースやらを持ち出された。


「可愛い、真奈斗くん」


「可愛いよ、真奈斗」


俺は身長も普通にある男なのに、何故か可愛い可愛いと誉めそやされて、裸のおじさんの前でくるくる回る。


何故かを連発してるけど、本当になんでこんなことになったのかちょっとわからないからね。


たぶん、こんな格好してる俺を見て可愛いとか言えるのはこの親子だけだ。


やっぱり、バイブとかローターとかの方が良かった…と、くるくる回りながら思う俺でした。


ま、幸せだけどな!





End


あとがき




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あきゅろす。
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