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メイド服の下からスカートん中に手が入ってきて、太股を撫でられる。


「っ!」


くすぐったくて思わずビク、と動いたら、上の方から、ふ、と笑う声が聞こえた。くすぐってぇんだ笑うな!


「…海斗、痛いのと痛くないの、どっちが好きだ?」


「えっ…」


いきなりなんの脈絡もなく安里から提示されたのは、二択。
え、考えるまでもねぇ、よな?


「そりゃ、痛くないほうが…」


「…は、わかった」


優しくしてやるよ、と耳元で言われて、それだけで心臓がばくばく鳴った。いや、さっきからうるせぇくらいに鳴ってはいたんだけどな。


床に倒されてた俺は、腕を引かれて起こされた。胡座をかく安里の足の間に入れられて、密着する感じに抱きかかえられる。背中に回された安里の手が、俺の腰の後ろで結んでたリボンを音を立ててほどいて、後ろのファスナーを下ろしていく。
その間、俺の首らへんにある安里の顔は、首筋とか耳の後ろにキスを繰り返してくる。さらさら首にあたる安里の柔らかい髪の毛も、唇の感触も、ぞくぞくしてたまらねぇ。いつもだったら噛んでくんのに、今日はただ、優しい。


「…っぅ、」


「ん?くすぐったいか?」


スカートの下から入れられた手が、背中を撫でる。背骨をなぞるみてぇな動きにゾクゾクして身体が揺れたら、耳に、目元にキスされた。


「…ちょ、安里…っ!なんか、いつもと…!」


「痛くないほうがいいんだろ?」


「そうだけど…っ!」


それは当たり前だ。けどなんかいつもと違いすぎて、調子が狂うってか、どうしていいのかわからねぇ。まず、向かいあってんのが緊張する。いつも後ろからで、顔なんか見えねぇし見られねぇのに、今は、全部安里には見えてんだって思ったら、いたたまれなくなる。
しかも、俺はすげぇ興奮してんのに、背中とか腰を触ってきて、焦らされる。散々触ったあと、やっとパンツ越しにだけどモノに触ってくれた。


「…ッぅあ、」


「…は、完勃ちじゃねえか」


「…っは、安里、」


「ほら、しがみついとけよ」


まだなんにもされてねぇのに、俺はもうクタクタで、力があんま入らねぇ。


「海斗、腰あげろ」


「え、うわ…っ」


下から抱えられて、ちょっとだけ身体が浮いた。安里の太股に乗せられたから、体重をかけねぇように、膝を床につけた。安里にしがみついて膝立ちしてるみてぇな体勢だ。





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