6 「………ま、いい。やってみろ」 これ以上なく偉そうに安里様のお許しが出たから、もう一度ベルトに手をかける。 ベルトを外して、前をくつろげて、パンツの中に手を突っ込んだ。そしたらその手に当たったもの。 でけぇ。 が、会長のほどじゃねぇな。あれは凶器だが、安里のもんはまだマシだ。 なんというか、許容範囲だ。 それを引きずり出して、会長の時のことを思い出しながら、ペロ、と安里のものを舐めてみる。あの時とは明らかに違い、嫌悪感が全くねぇ。 先を口に含んで、舌を動かしてやる。溢れてくる液体も、安里から分泌されてんなら嫌じゃねぇ。 むしろ、もっと出させてやりてぇとか思ってしまう。 会長には無理矢理動かれたが、今度は俺が頭を動かす。どんなに動いても安里は無言で俺の頭に手を置いているが、少しずつモノが勃ち上がってんのを見れば、一応気持ちいいんだろう。 と思っていたら、頭に置かれていた安里の手が離れていって。 バシッ 何故か頭を叩かれた。その衝撃で安里のもんは口から出たが、顎に力が入った瞬間にまだモノが中に入ってたらと思うと、ゾッとしねぇな。理不尽に暴力的なくせに、少しでも歯を立てれば逆鱗に触れることは必至だ。 「な、なんだよ…っ」 「…おまえ、手慣れてないか?」 手慣れているはずがあるかよ。 と言ってやりたいところだが、確かにフェラをしたことはある。恐らくほとんどの男が経験したことがないであろうその行為をだ。 普通の男よりは、確かに手慣れている。 「…いや、まぁ、な」 言葉を濁すのを安里は嫌うのに、思わず口ごもってしまった。 すると、容赦なく飛んでくる安里の右足。咄嗟に身構えたが、そんなものなんの意味もなくフローリングに倒される。 [*前へ][次へ#] |