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「………ま、いい。やってみろ」


これ以上なく偉そうに安里様のお許しが出たから、もう一度ベルトに手をかける。


ベルトを外して、前をくつろげて、パンツの中に手を突っ込んだ。そしたらその手に当たったもの。


でけぇ。


が、会長のほどじゃねぇな。あれは凶器だが、安里のもんはまだマシだ。


なんというか、許容範囲だ。


それを引きずり出して、会長の時のことを思い出しながら、ペロ、と安里のものを舐めてみる。あの時とは明らかに違い、嫌悪感が全くねぇ。


先を口に含んで、舌を動かしてやる。溢れてくる液体も、安里から分泌されてんなら嫌じゃねぇ。


むしろ、もっと出させてやりてぇとか思ってしまう。


会長には無理矢理動かれたが、今度は俺が頭を動かす。どんなに動いても安里は無言で俺の頭に手を置いているが、少しずつモノが勃ち上がってんのを見れば、一応気持ちいいんだろう。


と思っていたら、頭に置かれていた安里の手が離れていって。


バシッ


何故か頭を叩かれた。その衝撃で安里のもんは口から出たが、顎に力が入った瞬間にまだモノが中に入ってたらと思うと、ゾッとしねぇな。理不尽に暴力的なくせに、少しでも歯を立てれば逆鱗に触れることは必至だ。


「な、なんだよ…っ」


「…おまえ、手慣れてないか?」


手慣れているはずがあるかよ。


と言ってやりたいところだが、確かにフェラをしたことはある。恐らくほとんどの男が経験したことがないであろうその行為をだ。


普通の男よりは、確かに手慣れている。


「…いや、まぁ、な」


言葉を濁すのを安里は嫌うのに、思わず口ごもってしまった。


すると、容赦なく飛んでくる安里の右足。咄嗟に身構えたが、そんなものなんの意味もなくフローリングに倒される。


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