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「…安里…!」

「…ほら、そろそろだろ。画面見てろ」


褒められた。だけで嬉しい。時間まで、ページの更新ボタンを連打しながら待って…


「出た」


ページが表示された。受験番号の羅列があって、その中から自分の番号を探す。

くらくらする。緊張で視界が歪んでよく見えねぇ。なかったらどうしようなかったらどうしようという言葉が頭ん中を渦巻く。でもなんとか探そうとしたら、


「あった」

と安里が指をさした。

「はえぇな!」


なんの緊張感もないまま安里が即座に見つけてくれた。


「まっ…まじでこれ俺の番号だよな…」


覚えてるけど念のために手元に用意しておいた受験番号と見比べる。


「その番号だろ、よくやったな」


俺がまだ実感できてねぇってのに、安里が後ろから頭を撫でてくれて、わけわかんねぇままに涙が出た。


「…安里のおかげだ」

「よしよし」


安里の体重がちょっとかかってきて、後ろから抱きしめられた。

二ヶ月間まじでお預けだった。エロいことはおろか、俺からちょっとでも触れようものならスパルタ教師から鬼にランクアップする。


安里の体温とか、掌の感触とかが嬉しすぎる。


「…あ、安里、」

「ん?」

「…な、そっち、向きてぇ」


そう言ったら安里の腕の力がちょっと緩んで、その隙間に身体を反転させて安里に向き直った。
そのまんまベッドに上がって安里を押し倒して、俺から抱きしめた。




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あきゅろす。
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