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久しぶりのすけ。


あー…快適。
引き続き保健室で涼んでいた。



「おまえ、ひまなら片付けやってくれ」


「ひまじゃないけどやったげる!!」

「どうみてもひまだろ」


ガラララっ


「琥太にぃっ!暑くて死にそうだ」

「水嶋ぁぁあっ夏は暑くてナンボだろっ!………じゃなくて、サボるなあああっ」


「陽日先生、暑苦しいです。くっつかないでくださいっ!ふぅ…陽日先生のまわりだけ気温が高い気が……」


「ぬぁぁあにぃいいっ!!」


「郁、直獅!!ここは保健室だ。しかもいまは病人もいる。」


と、琥太にぃはため息をついた。

いきなり保健室に飛び込んできたのは教師らしきひと二人だった。

「あれ、その子……」


「ん?女の子か?」


二人してめずらしそうにあたしを見てくる。


「…はっ!!もしかして琥太郎先生の隠し子っ!?」


「ばか…この子は親絡みの知り合いの子だ。神話科の二年生に転校してくる。」


「もしかして…光??」


「???…なんであたしの名前…」


「なんだ光、おまえ郁のこと覚えてないのか」


「…郁、いく、いく………」


はて…はてはて…あ
なんだか思い出してきた。
嫌な思い出を。


「郁ちゃん……??」


「うん。久しぶりだね。」


「あ、あのいじわる郁ちゃんっっ!?」


「いじわるは余計だよ、相変わらず光は小さいね。」


「うるさいなー」


ふと視線をそらすと目を輝かせてあたしをみるオレンジ頭のちびっこ先生がいた


「おまえ………」


「な、なんでしょう??」


「おまえ、ちいさいなああっ!!!」

「はぁっっ!?」


「俺は天文科二年生担任の陽日直獅だよろしくなっ」


「はぁ…よろしくお願いします」


しつこいくらい頭をなでまわしてくる
小さいあたしにかなりの親近感をもったようだ。


にぎやかな保健室はこのあとも終始にぎやかで寝ているしげみくんをうならせていた。


「直獅、弓道部の犬飼が熱中症で倒れたからいま寝かせてるからな」

「ほんとですかっ!?犬飼ーっ!!」


「うるさいっ(怒)!!だいたい直獅は弓道部の顧問だろう。しっかり部員の様子みとけよ」


「は、はい…すみませんでした」


「それから郁の面倒も見ろ。毎回保健室にサボりにこさせるな!」


「…琥太にぃ」




しぶりのすけ
(大丈夫かなーこんな先生たちで)(こんな先生たちに俺もはいってるのか)(琥太にぃはちがうよー)(ねぇ、琥太にぃが1番職務怠慢なんだよ。知ってた??)
 
 
 
 

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