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初授業。





ぐるぐるぐる…
黒板に書いてあるあれはなんなんだ。




転校して初めて教室に入り、女子ひとりだけだと聞いて気が引けたが皆あたしをちびちびい、ガキガキって女子扱いしてくれないようだった。



ちびは聞き捨てならないけど変に女子扱いされるよりいいかな!!



軽く自己紹介して窓際の1番後ろの席に座ると斜め前は青空くんだった。



なんでも聞いてくださいね



彼はそう言ってくれたけど、今は授業中。しかも聞きたいことは山ほどある。




「神話科って文系でしょ、なんで数字がいっぱい…」




黒板には聞いたことのない公式がたくさんしきつめられていて、あたしの頭の中も?でうめつくした。




結局あたしは何もせず終業チャイムを迎えてしまった。




机に突っ伏してうなだれてると優しい声が上から降ってきた。




「大丈夫ですか、日向さん?」



「そらそら…」



「え?」



「のわわわっ!!!ちがっちがっ!!あの、つ、翼がね!!」



「ああ、翼くんが。いえ、驚いただけなので僕のことはなんとでも呼んでください」



「なんとでも…颯斗、そらそら、青ちゃん…」



「んー、青ちゃんはちょっと…」


「そうかな?かわいいけど。あたしも光でいいよ」



「では、光さんと呼ばせていただきますね」



「さん??」



「いや、その、敬語はくせのようなものなのできにしないでください」




困ったように微笑む青空くんに癒されのほほんとあたしも微笑んだ。




「ところで、机に突っ伏してなんかいてどうかされたのですか?」



「あー、そのことなんだけどね。ここって神話科だよね?」



「はい、そうですが?」



「あの黒板の数字はなんなのさー!!聞いてないよ!!」



「あれは天文科分野ですが一年生のところの一部は神話科でも勉強するんです。天文科ではもっと難しいところをやっているんですよ」



「まじですか。もうやってける気がしないよー」



「……、光さんがよろしければお教えしましょうか?」



「それもまじですか!ありがとーう!!素敵な人だ!大好き!」



「ふふっありがとうございます。では、放課後でいいですか?」



「うんっ!よろしく、颯斗せんせ!」





授業。
(ノートが10冊くらいあるのですが)(いやいやいやいや、無理だから)(ふふ、全部じゃなくて要点だけ確かめましょう)(そかそか!やっぱしいい人だ!)
 
 

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あきゅろす。
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