親父と変態。
東月くんたちとわかれ、教えてもらった帰り道をひとり歩く。
みんな心配だから寮まで送ってくって言っていたけど青空くんは生徒会の仕事で呼ばれ、東月くん、七海くんは補習午後の部が始まるらしく仕方なく解散となった。
「みんな優しいのねー……」
あまりにもオムライスがおいしかったため食べすぎて眠い。すると、昼寝に最適な木陰を見つけた。
「よしっお昼寝しよっかな!」
木陰に座り込み上を見上げると木漏れ日がキラキラと輝いていて心を落ち着かせてくれた。すると、余計に眠気が増し、いつのまにか眠りに落ちていた。
……………
………………………
………………………………
――――――――――――――☆
「……っい」
………ん?
「……お……っい」
誰かいるの………?
「おいっっっっ!!!」
「のわわわわっ!!!!」
目を開けると仁王立ちであたしを見下ろす男の人。
「やっと起きたか……おまえ、日向光だろ?」
「え…なんであたしの名前をしってるの…ふ、不審者…」
「なっ!!!誰が不審者だ、誰がっっ!!俺はなっ……」
「わーっ!!!助けてーっ!!!不審者だーっ!!!」
「あっおいっ……!!!」
そういって駆け出した、
「あっ桜士郎!!そいつ捕まえろっ!!!」
「ん?一樹??ってうおおっ」
どんんんっ
「のわっごめんなさ……!!」
「だいじょーぶよ、ところでどうしたのお嬢ちゃん??」
ぶつかった相手は赤髪に三つ編みゴーグル、いかにも変態。
「ぎゃっぎゃっ……ここにも不審者………!!!」
「くひひー、俺は不審者じゃあないよ。そう、俺は変態だ!」
「ぎゃーっ!!!」
がしっ
「よっと、おまえ、逃げ足はえーな…」
「やだやだはなしてーっ!!!」
「お、落ち着け!!俺達は不審者じゃないっ!!」
「だ、だって、寝起きを襲おうとしてたし、あの人だって変態だって自分でゆってたし……」
「あれー?一樹なにしようとしてたのー??」
「ばっ、ちげーよ!!この男の園のような学園で女の子がひとりで居眠りなんか危な過ぎるだろーが!!」
「うんうん、そーだねぇ!!例えば俺みたいなやつに……
「ぎゃーっ!!」
「まぁ、何事もなかったからよかったけど気をつけろよな。まぁ何かあったら俺に何でも言え、俺様が片をつけてやる!」
「……あなた何者ですか??」
「そんな不審な目で見るな。俺は星月学園生徒会長の不知火一樹だ!!この学園は俺が牛耳っている」
「え―…生徒会長??変態親父が??」
「日向光、おまえ生徒会ブラックリストに載せてやろうか???」
「ぎゃーっやめてくださいっ」
「日向光ちゃん、神話科二年、緑茶、せんべいが好物。」
「へ?」
「光ちゃんのことはもう情報収集済みだよーん!俺、白銀桜士郎。元新聞部部長。よろしくね、天使ちゃん??」
「て、天使ちゃん??」
「うんっさっき東月くんたちにあって君が上から落ちてきたって言ってたからねー、くひひっ!」
「…………んじゃっ!!」
「「え???」」
「知らない人とはお話しちゃダメだっていわれてるのでーっ」
「おいっ!って、あいつ本当に足早いな……」
「くひひーっ面白い子じゃん?ところで一樹、」
「ん?」
「本当に襲おうとしてた??」
親父と変態。
(ばーか、そんなわけねーだろ)(くひひー、どうだか)(おまえじゃあるまいし)(んじゃ手ぇだしちゃおっかなー)(やめとけ)
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