ランチタイム☆
「はい、どうぞ」
目の前に置かれたのは綺麗に飾られたオムライス。
「…!!すごいっどこぞのシェフですか?!」
「ははは、大袈裟だよ。温かいうちにどうぞ?」
「うんっ!!」
おいしい。
これはシェフというか……
「お母さんの味……」
「だあっはははははっ!!!こいつにまで言われてやんの!!」
「哉太?」
「ひっ……わり………」
それにしてもおいしい…
結構量があったと思ったけどあっという間に完食。
「よく食うな」
「ごちそうさまでした!」
「はい、おそまつさまでした。」
おなかいっぱいになって少し眠くなってきた。
目の前にはまだオムライスにがっつく白髪頭くん。
「おや、みなさんでランチタイムですか?」
そこに背の高い穏やかそうな青年がやってきた。
「おっ、青空!生徒会の仕事か?」
「はい、七海くんたちはどうしたんですか??」
「…………」
「ふぅ、……哉太が出席日数が足らないから補習に付き合ってたんだ。」
「ふふっそうですか…相変わらずですね」
「う、うるせぇ…」
「…この子は?」
「ああ、そいつは階段から落ちてきたじゃじゃ馬娘だ。こう見えてもタメらしいぞ」
「ふふっそうですか。僕、神話科二年の青空颯斗といいます。あなたは?」
「神話科二年!?あ、あたしもっ!!あたしも神話科二年に今度はいるの!!」
「おや?偶然ですね」
「青空、そんなじゃじゃ馬娘と同じクラスだと苦労するな」
「俺は東月錫也、こいつは七海哉太、天文科二年だ。よろしくな?」
「うんっあ、あたしの名前は…」
あ、そーだ。
「青空くん東月くんちょっと来て!!」
「ん?」
「何でしょう?」
あたしは耳打ちでこっそり二人に名前を教えた。あと七海くんにはないしょだよーって、
「はははっいい名前だなぁっ!!はははっ」
「ふふっそうですね。」
「な、なんだよお前ら…俺だけ仲間はずれかよ」
「へへへーっいじわるな七海くんには教えてあげなーいっ」
「へっ、別にいーし」
「聞いてよかったなー」
「聞かなきゃ損ですね」
「ふ、ふん」
〔〔ピンポンパンポーン…
ぬいぬい、そらそらーっ至急生徒会室集合だぬーんっ〕〕
「おや、翼くんですか…何でしょう?すみません、また今度お話しましょう」
「ああ、頑張れよ!」
「今度いっしょに昼飯たべような」
「はい、ではまた教室で」
「あ、うん。またね!」
「ねぇ七海くん…そらそらって青空くんのこと??」
「ああ、そうじゃねぇか?」
「ふーん、」
「おいっ、あの…」
「は、はい?」
「な、名前は??」
やっぱり気になってたんだ。
ふふっかわいいとこあるんだなあ
オムライス。
(ふふっ)(な、なんだよ…)(日向光。意地悪してごめんね?よろしくっ)(ばっ、ばっか!耳打ちなんかすんな!普通に言えっ)(えへへーっ)
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