階段から天使。
「おっなかすいたなー!はらへったなー!!」
あっというまにお昼。
「ここの学園の食堂の飯はうまいぞ。」という琥太にぃの言葉を思い出した。
「よし、食堂いこー」
場所はこの間確認した…はい、迷子。今回はどっかのホームルーム棟のようで教室が並んでる。
「うあー…さいあくだよ…。お腹すきすぎて気持ち悪くなってきたし………」
ふらふらと食堂を探しはじめた。広すぎでしょこの学園……
あ、階段…下かな??
下りはじめた時ふらついて足を滑らした。しかもかなり上らへんで。
「の、のわっちって、あばばばばばばばっ!!!!」
思わず目をぎゅっときつくつぶった。
やばっ死ぬ!!!
どさっ
いったー!くない……
「ばかやろうっ!!あぶねーじゃねぇかっ!!」
「……あれ?」
「あれ?じゃねぇっ!!つか、誰だよおまえ?!」
あたしは白髪頭の不良っぽい男子生徒に抱き留められていた。
「大丈夫か??怪我、してないか??」
横から茶髪の優しげな男の子が顔を覗かせてきた。
「あ、はい…大丈夫デス。」
ぐうううぅぅぅぅー
「はぁうっっ!!」
「だぁっははははははっ!!!ハッキリと聞こえたぞ!?ひー、おもしれぇやつ!!」
「こら哉太…っく…笑うなんて失礼だぞ……ははっ」
「だははははっ錫也だって笑ってんじゃねぇかっ!!」
「んぬー………」
「おまえ、どこのやつだ??」
「セーラー服だし、中学生か…??」
小学生から中学生に昇格したからいいとしよう。
「こ、高校二年だもん…」
「へっ……?!ぶはっ!!!!おまえ俺らとタメっ?!?!なんの冗談だそりゃ!!」
「むむっあんたこそ白髪のくせにタメってサバよんでるよ絶対!!本当はじじーのくせにぃ!!」
「うわっと暴れんなっ!!」
「はははっ!そうだ、よかったら君もいっしょにご飯食べない??何か作るよ。」
「え?いいよ!なんか悪いし……」
ぐうううぅぅぅぅおおおぉおっ
「ぶははははははっまた鳴ってやんの!!!さっきよりすげーしっ!!」
「決まりだな。哉太そのままその子はこんできて」
「りょーかいっ」」
階段から天使。
(天使かと思ったな……)(なに言ってんだ錫也。天使には程遠いぞこいつ。)(なんですっておじーちゃん??)
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