Tales of Symphonia きみのことば⇒ロイゼロ? 俺にとって世界はただのモノ。 繁栄しようが衰退しようが関係ない。 いっそ、滅んでしまっても構わない。 それくらい、俺にとって価値のないモノだった。 だけど、 何よりも価値がないのは、 ―――オ レ 自 身 空を見上げる そこにはキレイな青空が広がっていた。 今日も空は嫌になるくらいキレイだ。 こうしてキレイなモノを見ていると、自分がすごく醜いモノに思えてくる。 (ま、実際俺様は醜いモノだしね〜。) いっそ消えてしまえたらいいのに。 そう自嘲していると、遠くから走ってくる赤が見えた。 「ゼロス〜!!」 よほど急いで走ってきたんだろう。 ロイドは顔まで赤くなっていた。 それを見て、つい笑ってしまった。 「人の顔見るなり笑い出すなんて失礼だぞ!!何がおかしいんだよ。」 そう言ってむくれるロイド。 赤い顔してむくれるモンだから… 「でひゃひゃっ!!ちょ、ロイド君、それは反則だって!!!」 「だから!何でお前はそんなに笑ってるんだよッ!?」 未だに笑っているゼロスに、苛立ってきた頃、 「いや、ワリーワリー。お前な、ここまで走って来ただろ??」 やっと笑いが収まってきたゼロスが言う。 「ああ。確かにそうだけど、それのドコがおかしいんだ?」 別に普通だろ? ロイドが不思議そうに聞く。 「お前な、顔がスゲー赤くなっててさ、服も真っ赤じゃん??だから全身真っ赤でさ〜。」 それで、ちょっと笑ったんだけどな 「お前、むくれるもんだから、膨らんで、トマトみたいだったんだよ。」 「そんなの走って来たんだから仕方ないだろ!!」 未だにむくれてるロイドにガキだな〜と思いつつ、話を進める事にする。 「だから悪かったって言ってるじゃねーか。んで?ロイド君はそんなに急いで俺様にどんな用事があったのかな〜??」 まさか、何もないのに赤くなってまで走って来る訳がないだろ?? その言葉にロイドが「それは…」と口ごもる。 コイツがハッキリしないなんて珍しいな…と思いつつも、言葉を待つ。 何度か言いかけたり、やめたりを繰り返していたが、意を決したのか、口を開いた。 「ゼロスが…」 「俺様が、どうしたのかな〜??」 ニヤニヤと、笑いながら続きを促す。 「ゼロスが、消えてしまうかもしれないって、思ったんだ。」 だから、急いで来た。 とロイドは言う。 「なぁに言ってるのかな、ロイド君。この俺様が消える訳ないっしょ〜??それに、俺様がいなくなったら世界中のハニー達が悲しむだろ?」 「だけど、俺にはお前が消えそうに見えたんだ。」 「…何でそう思った訳よ??」 「わからない。でも、俺、ゼロスにいなくなって欲しくないんだ!!だから、消えるなよ!!!」 コイツは… 「……ロイド君。それはプロポーズかい??」 「プロポー??よくわかんないけど、とにかくお前は俺と一緒にいればいいんだよ!!」 一体俺の事をどこまでわかっているんだろう… 「あいにく俺様は世界中のハニー達のモノだから、ロイド君だけのモノにはなれないんだよね〜☆」 「べ、別に俺だけのモノになれとは言ってないだろ!?」 「いーや、アレはもう言ったも当然だろ〜?」 ―――だけど、キミがそう言ってくれるなら、 まだこの世界で生きていくのもいいかもしれない… 不完全燃焼… またいつか書きなおします。 [次へ#] |